愛されジョーズ

music writer 上野三樹

死ぬほどずっと玄関のことばかり考えていたよ。

さて。4月に入り、娘が幼稚園の入園式を迎えるまでのわずかな春休みがスタートしたわけですが。なんと入園前にこれからお世話になる担任の先生による家庭訪問があるというではないですか。これまでの保育園生活では一度も先生が家に来るなんて事態はなかったので、幼稚園という新たな世界の入り口で先制パンチを食らうような衝撃が走ります。

しかもその家庭訪問というのは3日間にわたり午前と午後にわけて約25名ぶんの家を訪れるハードな行程のため、ひとりにつき「玄関先でご挨拶させていただきます」程度のものらしく、中に入ってお茶でもどうぞ的なものではない様子。「そのくらいならリビング片付けなくても大丈夫だし楽勝」と普通の家庭だったら思うはずですが、ウチはあろうことか、玄関先というのが今、一番厄介な場所でして。飼っているチワワのニーナさん(メス)が、私が娘を生んでからというもの、「私もかまって」アピールが激しくなってしまい、これ見よがしにトイレじゃない場所にウ●チをするようになったんですね。それで最近は「散歩連れて行け」の抗議も兼ねてる感じで玄関でウ●チをするようになり、仕方ないからトイレシートを玄関に敷いているんです。しかも宅急便のおじさんが玄関先に来たら「遊んで遊んで〜!」と走って飛び出しながらウ●チを蹴散らすという大惨事になることもしばしば。娘がこれから幼稚園でお世話になる担任の先生を、こんな玄関で家庭訪問していただくわけにいかない!というわけで気合いを入れて我が家の玄関を一大改革することにしました。そもそも玄関って、風水的にも良い運気を呼び込むための神聖な場所とか言いますしね。

というわけで、まずは玄関先にニーナさんの侵入をガードするための突っ張り式ゲートを今更ながら購入。これを廊下に取り付けてトイレは別の場所に移動することに。お洒落な壁紙もついでに購入し、明るい雰囲気にしたいところ。更にガタガタして使いづらくなっていたドアストッパーも新調。この際、シューズボックスの中身も綺麗にしてやろうと、1時間かけて棚に入っていた家族全員ぶんの全ての靴を外に出しました。ここ数年、色んな整理収納本を読み漁ってきましたが、大抵の本に「とりあえずタンスや棚に入ってるものを全部出せ!1ヶ所に集めろ!話はそれからだ!」的な指南がなされていますよね。キッチンやクローゼットでそれをやるのは超絶めんどくさいですが、ウチのシューズボックスはそんなに大きなものではないのでやってみることにしました。すると、靴の数はそんなに多いわけではありませんでしたが、とにかく「あんたなんでそこに居るの?」と問いたくなるものが出てくる出てくる……。自宅マンションにまつわる大事な書類、旦那が昔もらってきたのであろう記念品や写真、蚊取り線香などなど、全部別の場所に移動。そして玄関先で使うことの多い、ハサミやガムテープ、日焼け止めやエコバッグなどを置くスペースなどを作りました!何が入ってるかわかるようにテプラでラベリングもしました!素敵な奥さんぽい!

シューズボックス横に貼ろうと思っている壁紙が届いたら、そこに無印良品の棚を取り付けて花なんか飾ろうじゃないですか。そしてゲートでチワワをがっちり阻止して、ドアマットも敷いて(今まで全てのマット類をことごとく犬がトイレと認識するので敷いてなかったんです)、綺麗さっぱり完璧な玄関で家庭訪問のその日を迎えたいと思います。ここ数日、死ぬほどずっと玄関のことばかり考えていたよ。このタイトル何かに似てると思ったらクリープハイプのあれですね。

 

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