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愛されジョーズ

music writer 上野三樹

星野リゾート 界 熱海。

今回の熱海旅行の主な目的はふたつ。ずっと行きたかった星のやさんの旅館に泊まることと、子供と一緒に大きな花火を見ること。「界」は星野リゾートの中でも「地域の魅力を再発見、心地よい和にこだわった上質な温泉旅館」をコンセプトにしているそうで熱海の他にも津軽、川治、鬼怒川、日光、アルプス、松本、加賀、箱根、アンジン、伊東、遠州、出雲、阿蘇があるそうです。そして、もう66年の歴史があるという熱海海上花火大会は今年も十数回開催されるということで今回はその日に合わせて宿泊予約をしました。

熱海って品川から新幹線で36分で到着してしまうんですね、うっかり寝ちゃわないようにしないといけません。熱海駅からタクシー5分で宿に着くと、静かな森のなかに宿が立ってる感じの雰囲気で、入口付近の屋根にはとても立派な日本猿がお出迎えしてくれました。お猿さん、かなり近いところにいたのでびっくりしました。

ここの旅館のスタッフさんは皆若くて溌剌とした感じの方が多く、到着したらベビーカーなんかもサッと運んでくれて、温かな間接照明がともるフロントで梅の実のはいったドリンクを出してくださいました。もともとは蓬莱という江戸時代から続く旅館だったところをリノベーションして生まれ変わったのが「界 熱海」ということで、細い廊下や長い階段、シンプルな和室など落ち着いた風情がありました。私はどこかに泊まると、まずは洗面台にいってアメニティをチェックするくせがあるのですが、「界 熱海」のアメニティは男性・女性それぞれにオリジナルの風呂敷で包んであるのが個人的にはポイント高かったです。大浴場に移動される際にお使いいただき、よろしければお持ち帰りください、ということでした。娘の幼稚園では体操着を毎日、風呂敷に入れて持たせる決まりになっているので、最近、風呂敷には馴染みがあったこともあり、後で使えるしで嬉しいおもてなし。浴衣を風呂敷に包んで温泉へ。建築家の隈研吾さんが設計されたという露天風呂も良かったのですが、お風呂の後に休憩しながらちょっとしたドリンクや甘いものを出してくれる空中湯上がり処「青梅テラス」がいい感じ。切り立った崖のような斜面に大胆に作られているので「空中」みたいな雰囲気を味わえるのです。ソファでくつろいで(あいにくの雨でしたが)海が見える景色を眺めながら一息つけました。

その後はお部屋で夕食。つい口から出てしまう語彙力なさすぎな一言は「何食べても美味しいね」。大きなお皿に7種類のお造りが乗っていて、鯵は納豆醤油、伊勢海老は塩レモン、太刀魚は練り梅……という感じでそれぞれに味付けをしてあったりと、とても丁寧で繊細なお料理でした。特に金目鯛につけて食べた戸田塩が美味しかったです。戸田塩って一週間、クラシック音楽を聴かせながら寝かせることでまろやかに味わい深くなるそうです。へえー!お椀の中に透明なおだしと桜餅がドーンと入った「桜餅の海老射込み」なんて珍しいものも。メインの「金目鯛の八香蒸し」は和風のブイヤベースみたいな感じ。子供用のお料理も旅館ならではの凝ったお味や見た目の美しさもありつつ、ところどころにコーンやからあげやじゃがいも、フルーツなど子供の好きなものが散りばめられていて娘も楽しんで食べていました。

「熱海の花火は雨に降られたことがほとんどないんです。降っている日でも、その時間だけやんだりするんですよ」と旅館の方がおっしゃっていましたが、朝から降っていた雨が夕方には本当にやんで、花火大会へ出発。旅館から大型バスで会場まで連れて行ってくださいます。ひとりずつ簡易チェアも貸し出してくれるのもありがたい。娘は生まれて初めて近くで見た大きな花火に、びっくりしながらもずっと集中して見ていました。私もここ20年近く、花火と言えばROCK IN JAPANの会場でバタバタ移動しながら見るくらいだったので、じっくり堪能しました。観光のおまけ的にちょっと催されてる感じなのかなと思いきや、かなり本気の花火大会です。東京で子連れで夏の花火大会に挑むのはかなりハードルが高くてできないので、こういう機会に見せてあげれて良かったです。

星野リゾートは熱海にもうひとつ「リゾナーレ熱海」というリゾートホテルもあって、キッズルームやクライミングウォールなどもあり、そちらも子連れ人気が高いようです。日本全国、海外ではタヒチやバリにもあるという星のやさんの宿泊施設、場所ごとに色んな地域の特色があって面白そうなのでまだまだ行ってみたいです。しかし旦那に「そんな予算ありません!」と言われましたのでお部屋に置いてあった「星野リゾート 施設のご案内」と書かれた素敵な小冊子を、しばらく眺めていようと思います。今回は裏テーマで私の誕生日や結婚記念日のお祝いも兼ねているようでしたので、また何年後か?いつの日か行けたらいいですな。

ちなみに若い女性スタッフの方に「熱海の地元の方なんですか?」と尋ねてみると「いいえ、縁もゆかりもございません」ということでした。星野リゾートの社員さんは全国色んな宿泊施設に希望を出せば異動できたりするそうで、彼女はもう熱海が8ヶ所目とか言ってたかな。場所によってはその地方の方言で接客をしたりするそうです。面白そう。娘に「大きくなったら星のやさんに就職して、色んなところで働きながら暮しなよ。ママ、泊まりに行くから」という提案をしてみました。親って勝手だね!

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