愛されジョーズ

music writer 上野三樹

入学式と緊急事態宣言とZoom取材。

ゴールデンウィーク明けまでの休校が決まっている中で行なわれた、娘の小学校の入学式。そして翌日には遂に緊急事態宣言の発令と慌ただしい日々。でもまぁ「セルフロックダウンしよーう!」とか言ってたわけだし、緊急事態宣言を言い渡されたほうが腹を括って家にいることができる。休校とはいえ小学校では「保護者の就労などの都合でやむを得なく児童が自宅にいるのが難しいご家庭のみを対象」とした受け入れがあって、朝からお弁当と参加票を持たせれば昼過ぎまで預かってくれます。その後は学童クラブの子供たちのみ、新入生は学校まで学童の先生が迎えに来てくれて、そのまま学童で預かってくれることに。学校と学童が連携プレーを展開するのはほんとに珍しいことっぽいけど、1年生は小学校から学童クラブへの移動や、ひとりで帰宅することも、まだ練習していないので本当にありがたい。

 

f:id:miki0507:20200408113939j:image

*いざ入学式へ!写真を撮りながらのんびり歩いていた後に、ランドセルを忘れたことに気づきました…。

 

私も入学式の翌日は取材が入っていたので、やむなく登校させようかと思っていました。でも取材場所のレコード会社が外来者の訪問禁止となり、では出版社でやりましょうとなったけどそちらも同様の理由でNGとなり、結局はZoomを使っての遠隔取材となった。ちなみにこれにより、仕事が完全になくなってしまったのはカメラマンさん……。ある女性誌のエンタメ・ページでのお仕事なんだけど、美術館ネタや映画ネタが休館や延期でほとんど掲載できなくなってしまったため、私がご依頼を受けた音楽リリースのページを号を繰り上げて掲載することになったので締切もタイトになったりして。そしてコロナの影響でそわそわしてうっかりしていたけど出版業界はゴールデン・ウィーク進行に突入していたんですね。何か全体的に締切が早いなと思った……。

 

初めてZoomを使って取材してみてびっくりしたんだけど、アーティストとマネジメント、レコード会社スタッフ、編集者、ライターがそれぞれの場所からオンラインで集いながら、カメラを使って顔出しをしたのがライターである私だけだったこと。他はみんな黒い画面に名前だけ表示されている。これ……戸惑ったよね。音声だけで良かったの?背景とか気にして自宅リビングの白い壁のところでやりたかったから、リモートワーク中の旦那と子供を別の部屋に押し込んだり、綺麗めの服に着替えたりしたのに!なんかちょっと裏切られた気分(笑)。「これ、私だけが映像出る形なんですね」と恐る恐る編集さんに聞いたら「はい、これでお願いします」とのこと。画面越しにでもインタビュイーのお顔を見ながら話せると思ったので、ちょっとがっかり。でも、私の顔だけ出していることにはとても意味があって。相手が話している時に、音声だけだと「はい、はい」とか「そうですね」といった〈あなたの話を聞いていますよ〉というアピールの相槌を声にしなければいけないけど、映像で私の顔が出ていると声に出さずに頷いたり目を見開いたり、ちょっと笑ったりするだけで伝わるので、後で音源を文字にする時に己の余計な相槌が入っていなくて良い。お互いに別の場所にいても全然取材はできる。でも今度からZoomとかでインタビューする時は、誰が顔を出すのか確認しようっと。

セルフロックダウンのすすめ。

1日中、雨が本降りで肌寒かった4月のはじまり。娘はお弁当を持って初めての学童クラブへ行った。初日だし、この時期なので早めにお迎えに行ったら、帰り道で今日あったことを娘はたくさん話してくれた。学童クラブには人生ゲームをはじめ色んなボードゲームやカードゲームがあること、みんなでドラえもんの映画を見たこと、おやつは好きな種類のものだけ選んで食べていいことなど……。帰宅してからも喋ったり歌ったり踊ったりしてはしゃいでいた。いつも以上に元気!幼稚園を卒園してからほとんど家にいて最近は大人としか接していなかったから、久しぶりに友達と(とはいえ初めて会う子ばかりだったと思うけど)遊べてかなり楽しかった様子。やっぱり子供には子供同士のコミュニティが必要なんだな。

 

しかしこのまま日本で1日に200数十人もの新型コロナウイルス感染者が増え続けたらどうなるんだろう。ロックダウンがあるのではと噂されていた4月1日が過ぎ、明日もきっとないだろう。それどころか、今日は安倍首相から「全世帯に布マスク2枚ずつ配布する」というお知らせがあった。これを書いてて思うんだけど、ほんとあと数年経って読み返したら冗談かなと思うようなトンチンカンな政策だと思う。感染拡大の重大局面において国民の大事な命をたったの布マスク2枚で守ろうとする、しかもそれを「この布マスクは洗えますから」などとドヤ顔で表明するあたりの無神経さにはため息しか出ないし、考えるほどに力が抜ける。こんな人が日本という国のトップなんだ。

 

f:id:miki0507:20200401225815j:image

*ちなみに最近では楽天とかで「マスク」と検索すると、そこそこお手頃な値段&早めの納期のものが(ウレタンマスク含め)買えるようになってきましたのでマメにチェックしてみると良いです。転売ヤー撲滅対策が効いてきているんだと思います。だからこそ「布マスク2枚」は…1ヶ月前ならまだしも…。

 

とにかく周りの大切な人と自分の命(そして最低限の生活)を守るために、国がどう動くかに頼らず、自分で考えて行動することが今の大事なこと。いわば個人個人でロックダウン(都市封鎖的生活)をするべきだと思う。セルフロックダウンという言葉が思い浮かんだが、ググッたら既に使っている人もいるワードだった。散歩程度は毎日して健康維持につとめるにしても、スーパーに行く回数自体を減らすのはいいかもしれない。特に外出自粛要請が出されている日やその前日なんかはスーパーに人が押し寄せてソーシャルディスタンスを取ることが難しくなっているし、スーパーに行くこと自体が1日のメインイベントになってしまいがち。そんな中での感染リスクも考えたほうがいいし、何より、海外でロックダウンが起こった際の、スーパーに人がどっと押し寄せて手当たり次第にカートに物を詰め込んでいる光景、できればあれは絶対にやりたくない。基本的にはロックダウンになってもスーパーには行けるはずだから、その宣言が出された時にパニックにならなくてすむよう、3日〜1週間くらいは買い物に行かなくても何とかなるわという体制で過ごすのがいいと思う。これは買い占めの煽りじゃないよ。買い物に行く時に少しだけ多めに、そして保存の効くものを少しだけ備蓄しておこうという話。例えば、カレーやスープなどのレトルト食品、カップ麺やパスタ、コーヒーやティッシュペーパーや生理用品、冷凍の野菜や缶のフルーツ、パックに入った小さな野菜ジュースなんかも良いかも。そうした品物が今の生活に少しの「安心」をくれるかもしれない。あとは銀行とかも多少手数料がかかってもネットで振り込みをして、今はそうしたシステムを利用していない高齢者とかに窓口やATMを譲るとか、家で過ごす時間のために読みたかった本を買っておくとか、いろいろとできることはある。人々のパニックの波に乗らないためにセルフロックダウンしていよう。あと、家にばかりいると孤独になりがちだから、遊ぶ約束はできなくても友達とLINEなんかで連絡を取り合うと少しホッとしたりします。いやー、それにしても布マスク2枚じゃ、どうしようもないな。まだお肉券とかお魚券とかの方がマシだったかなぁ。

そして4月がやってくる。

今日も東京での新型コロナウイルスにおける新たな感染者数は78人と最多記録を更新。娘のチアダンスで通っているスポーツジムは4月1日から営業を再開します!と意気込んでいるのだが、どう考えても環境が「3密」(人が密集し、密閉空間で、密接して過ごす)なので、悩んだ末に1ヶ月の休会をお願いしようと電話で連絡した。「では、5月からは自動的に復帰ということになりますが、よろしいですか」とだけクールに言われた。その後、リトミック教室からもサッカークラブからも連絡があり、4月の半ばまでお休みとのこと。これだから本当に毎日、気が気じゃないし、先の予定が全く立てられない。ライブやイベント関連も、3月に延期された振替公演が、更に延期となるパターンも多々でてきた。そしてそれ以上に、世の中の空気が3月末の、半信半疑で休校を受け入れたり外出自粛していたムードとは完全に変わったことを感じる。例え、何かしらの集まりが開催されていたとしても、例え、飲食店が「こんな時ですが新しいメニューが始まってますので来てください」と言っても(インスタで見たぞ)、例え、バンドマンが「こんな時だからこそ音楽の力に触れてください、最高の夜にします」と言っても(マジでこの文面、Twitterで見た)、本当に本当に後悔のないように自分で考えて行動しなきゃいけない。もっと言えば、本当に本当に家にいるべき時なのだ。

f:id:miki0507:20200331235722j:image

*畑の中のスターバックス

とはいえ。明日から娘は学童クラブ。小学校はまだ入学前だけど、学童から先に始まる。娘は家にばかりいて運動する時間が急激に減ったからか、珍しく便秘気味で病院に行ったほど。そうしたそもそもの健康状態も気になるし、私も原稿を書かなきゃいけない。

先ほど、脚本家の宮藤官九郎さんがコロナに感染されたというニュースが。これ以上の悲劇は起こってほしくない。ドキドキすることばかりだけど、睡眠、食事をしっかりとって元気に戦おう。元気でいるために。

しょうゆ、ラー油、アイラブユー。

志村けんさんが新型コロナウイルス感染によるご闘病の末に亡くなった。この信じられないニュースは今日1日、日本中を、そして世界にも駆け巡った。ウイルスという見えない敵と戦いながら状況が日々、深刻化する中で、悲しみは大きなひとつの波になり、多くの人の心を飲み込んだ。 

f:id:miki0507:20200330232210j:image

志村けんさんといえば、ザ・ドリフターズとしても大活躍された方。私たち世代は『8時だョ!全員集合』が始まる時には、本当に家族全員でテレビにかじりついて、みんなでワクワクしながら見て、笑っていた。そんな幸せな記憶や、あの時代の「お茶の間」であり「家族団らん」というものをたくさん生み出してくれたコメディアン、それが志村けんさん。ドリフ育ちな私たち世代は、スイカは超高速で種を飛ばしながら食べ、ヒゲダンスを踊り、「最初はグー」とくれば「またまたグー、いかりやチョー介、頭がパー」なわけだし、「だいじょぶだぁー」が聞こえたら太鼓が3回鳴らされて「ウェ、ウェ、ウェ」とえずくのがお決まりなのである。本当に色んな面白いことを思いついて、楽しませてくれたものだ。「バカ殿」や「変なおじさん」も好きだけど、他にも忘れてそうなものがあるんじゃないかと思って調べてみたら、『志村けんのだいじょうぶだぁ』で子供の頃に大好きだったフレーズがあった。それが「早見優北天佑、しょうゆ、ラー油、アイラブユー」という、いしのようこさんとの夫婦コントで仲直りする時に唱えていたもの。見たことない人にはこれがどんな面白さかわからないだろうけど、例えば家族で誰かがちょっとひどいことを言った時なんかに「そこまで言う!?」から始まって「早見優北天佑、しょうゆ、ラー油、アイラブユー」と一緒に言えば、互いにたちまち笑顔になってしまうようなものだった。志村けんさんは家族円満をもたらした神でもあった。いつもいしのようこさんが志村けんさんに「明日は何時に起きるの?」と聞いて「ご、ご、ご、5時!?」って過剰反応するお決まりのパターンも大好きだった。色んな芸が生まれた背景に、実際にモデルとなった人物がたくさんいたという話をきくと、志村さんは人間観察や人間そのものが好きなんだろうなって思った。だからこそ人間味のあるバリエーション豊かな芸が生まれ、多くの人に愛されたんだろう。 

今後も朝ドラや映画や、そして聖火ランナーなど様々な予定があったという志村さん。もっともっとお仕事がしたかっただろうと思うと、やりきれない想いでいっぱい。今まで笑わせてくれて、そしてたくさんの笑顔の思い出をありがとうございました。これ以上、事態を悪化させないために。私たちに今できること、今すべきことは何だろう。より一層、考えながら過ごしていきたい。

 

終われないまま、始まってゆく。

3月も終わろうとしているのに、季節外れの大雪が降った。東京都は週末の外出禁止要請が出されているから、巣ごもりにはもってこいの天気となった。

f:id:miki0507:20200330001820j:image

もともと私は3月というこの季節がちょっぴり苦手だ。卒業シーズンや引っ越しで人と人との別れも多く、新しい生活への不安や期待が入り混じっている街のそわそわした空気に触れて、上手く呼吸ができないような状態に、若い頃はよく陥った。最近ではもうそんな、若者特有(だったんだなと今では思う)のセンシティヴな感じにはならないけど、そのかわりに、子供を持つ母親としてのエモーションがどばっと押し寄せてくる。

 

6歳の娘はこの春、幼稚園を卒園して、小学校にあがる。新型コロナウイルスの影響で、卒園式は短縮バージョン、謝恩会は中止になり、思う存分にその感動を味わう暇もなくバタバタと終わってしまった。しかし「終わり」という区切りをつけられただけ、まだ良い。娘が所属するサッカークラブはU-6という調布のスタジアムでの大会に参加する予定だったけれど、練習も含めて全て中止になり、4月からの再開もまだわからないままだ。みんなでお金を出し合って購入したお礼のプレゼントも渡せないまま、もう還暦に近い年齢のコーチがメールでこんな文面を寄せてくれた。「カメ美ちゃんがたくさんドリブルをしている姿を見ると、嬉しくて泣きそうな気持ちになります。サッカー選手を目指してもらいたいとは思いません、いつかカメ美ちゃんがお母さんになった時に子供にサッカーの楽しさを教えてくれたらこんなに嬉しいことはありません」と。

 

一方で、3歳から通っているリトミック教室も3月は全てレッスン中止になってしまい、最後のまとめもできないまま、4月からは小学生のクラスになり、チームワークばっちりだった友達ともバラバラに、ずっとお世話になった先生も変わってしまう。3月の終わりに、レッスンはできないけど修了式だけ短い時間でやりましょうとご連絡をいただいていたけど、直前の「自粛要請」の記者会見を受け、それもなくなってしまった。そんなタイミングで先生が手紙を郵送してくれた。「カメ美ちゃんやおなじステップ5のおともだちとあえなくてみんなとリトミックができなくて、せんせいは、とてもざんねんでした。そして、かなしかったです。(中略)4がつからはしょうがくせいのクラスですね。たのしみにしていてください」と。

 

「終わりと始まり」って、よく言うけど。ちゃんと終われないままで、容赦なく4月になっていく。こんなにも「終われないまま始まっていく」季節は初めてだ。だけど、サッカーのコーチのメールや、リトミックの先生の言葉が、とても心に染みた。会えないからこそ、気持ちを言葉で、文字で伝えるってすごく大事だ。触れたり、声を出したり、顔を見たり、なかなかできなくても、言葉で想いを伝えよう。やりきれない日々を、そうやって、ひとつひとつ、自分で漕ぎ出しながら、今を乗り越えていくしかない。そしていつか「ありがとうございました」って向き合って伝えたい。

大切な人をウイルスから守りたい。

4年に一度のうるう年だから、こんな非常事態になっているのでしょうか……。ドラッグストアのトイレットペーパーとティッシュペーパーの棚がこんなことになっているのは、東日本大震災以来です。

f:id:miki0507:20200228222124j:image

f:id:miki0507:20200228222130j:image

そんな混乱の最中ですが、今日は表参道の美容院でカラーと前髪カットをしてきました。美容師さんたちはみんなマスクをしていました。私もマスクをして行ったのですが、さすがにカラー剤なんかも付きますし、シャンプーでも耳の後ろ洗うしで、施術時は外しますから、美容師さんたちがマスクをしてくれているとむしろ安心です。

私がここ数年お願いしている女性の美容師さんは、華奢で色白でほんわかした雰囲気の可愛らしい方なんですが「今はパーマはかけられません」とか「この色は入りにくいです」などと、はっきりとした物言いと「こういう感じだったらできます」「むしろこのくらいがバランス良いです」なんて提案がしっかりしている方で信頼しています。

カラーをしたり髪を切ったりしている間、やっぱりコロナウイルス大流行の話に。そんな中で、その美容師さんはとてもおばあちゃん子で、おばあちゃんと暮らしているからウイルスは絶対に持ち込まないようにがんばっていると言っていました。

彼女は小さい頃からずっとおばあちゃんと一緒に暮らしていて、お母さんも好きなんだけど、中学3年生までずっとおばあちゃんと一緒に寝ていたくらい大好きなんだそう。毎日、満員電車に乗って、お客さんに直接触れる仕事をしていて、ウイルスを家に持ち込む可能性があるのは自分しかいないからこそ、私は今、絶対に健康でいるんだ、とほんわかした雰囲気の彼女がいつになく気合いの入った口調で言ったのがすごく印象的で。自分がコロナウイルスを持ち込んだばっかりに、大好きなおばあちゃんにも感染させてしまって、重症化しちゃったらどうしよう・・・そんな不安があったと思います。でも仕事は休めないと葛藤し、だったら「絶対に感染しないぞ」と腹をくくったんだな、と、その気合いの入った彼女の様子を見て思いました。そんな悲劇は、絶対にあっちゃいけないよね。

今、色んな思いで、みんな過ごしていると思います。大切な今という日常がどんどん奪われていくような感覚になるけど、ちょっとの間だけ、耐えながら家でできることや楽しみを手に過ごしていくしかないのかなと。そのことが、自分の大切な人や、そのまた大切な人を守ることに繋がると、信じて、穏やかな春を待ちたいものです。

明日は娘の幼稚園の発表会。これは何とか開催されることになったけど、もしかしたら幼稚園で思い出を作れる機会は最後になってしまうかもしれないから、存分に良い経験になるようにサポートしてきたいと思います。何かもう、予定外のことばっかりで、気持ちの持っていきようもないことばっかりだけど、何とか乗り越えましょう。

ピッカピカの一年生♪になあれ。

先日お伝えした娘の国立小学校受験ですが・・・・

 

 

 

 

もうひとつの方もご縁なしでした〜!残念。合格発表には2校とも旦那に行ってもらったのでがっかり役ばかりさせて悪いなあと思いつつ。そもそも私自身は国立小学校には縁のない人間ですが(笑)、旦那は広島の国立小学校の出身なんですよ。なのでその運を信じてお願いしていたのですが(←これがそもそもプレッシャーですよね)、2回とも気落ちして帰ってきました。合格発表の場ではさまざまな人間模様があったようで、周りを気にせず無邪気に合格を喜ぶ人、それを見て「ちょっとは考えなさい!」と怒り出す人、「ママどうして泣いてるの?」と尋ねる男の子に「あんたが勉強しないからでしょうが!」と怒鳴るお母さんなどいらしたようで……わからなくもないけど、こればっかりは本当に仕方ない。国立小学校のお受験って本当に狭い枠の中での勝負だから、それが全てじゃないなと思います。

娘はお受験教室として通ったこぐま会のS先生の授業が大好きで、他の生徒さんは年長の初めから、早い子は年中から通ってる子たちの中に9月から急に入ったのに快く受け入れてくださり、「とても積極的でたくさんお話してくれます」とか「10個のしりとりが一番早く完成しました」など、たくさん励ましてもらいました。そこに臆さず加わって行く娘の勇敢さもすごいと思ったし、S先生との出会いがなかったら受験はやっていなかったかもしれない。こぐま会は直前対策講座や模試でもたくさんお世話になったので先生に良い報告ができればよかったのですが……。まあでも、3ヶ月っていうのがやっぱり無謀だったかな。あまりに長距離走になって子供が飽きちゃったり息切れしちゃったりするのも良くないし、そこは難しいところだなと思うけど。朝の登園前の短い時間で折り紙したり、義母が作ってくれた蝶々結びマシンで何度も練習したり、夕暮れの公園でケンケンパーしたり、色んな思い出ができて娘との絆も深まった時間でした。

f:id:miki0507:20191124142422j:plain

何度も通った吉祥寺。この猫なんだっけ……タマ?

合格発表の日の午後に、タイミング良く市の教育委員会から学校選択申し立ての承認通知が来ました。今って必ずや決められた近所の小学校に行かなくてはいけないわけではなくて、いわゆる越境の申請(学校選択)を普通にして良いんですね。自分が小学校に通っていた時代には考えもしなかったことだけど。なので家から近所のところで、一番良いと思える環境の市立の小学校に娘は春から通うことになりました。バスを3本乗り継いでまで国立小学校に通いたくなかった彼女は「やったー!」と喜んでいました。この怒涛の3ヶ月、何をしてどんな風に過ごしてきたのか、また機会があれば書きたいと思いますが、とりあえず疲れたー!終わったー!という感じです。速攻でランドセルを買いに行かなくちゃ。

www.youtube.com

そんな中で見つけたこの動画。小学一年生って、こんな感じでいいんだよなあって、ほっこりしました(笑)。チャットモンチー済の橋本絵莉子さんが歌われているそうです。