愛されジョーズ

music writer 上野三樹

今日こんな曲/中嶋ユキノ「伝わんないと意味がない」

ナタリーさんで取材させていただいたインタビュー記事が公開されましたので、今日は中嶋ユキノさんのアルバム『空色のゆめ』から「伝わんないと意味がない」を。

小さい頃から歌手になりたいと思ってきた彼女は、2003年より川嶋あいさんや水樹奈々さん、ももいろクローバーZなど数々のアーティストのバックコーラスや、菅原紗由理さん、伊藤由奈さん、AAAなどへの作詞提供など歌にまつわるお仕事でキャリアを重ねてきました。歌のお仕事だけで食べていけるようになっていたものの、30代になり、やっぱりシンガーソングライターになりたいという夢を諦めきれずにいた頃に、浜田省吾さんと出会い、ツアーにバックコーラスとして参加したことがデビューのきっかけになったそうです。取材でお会いしたユキノさんは、すごく明るい人柄で、30代女性の等身大の歌を歌いながらも、シンガーソングライターとして活動できることへのフレッシュな喜びに満ちていて、それでいてやっぱり歌声はプロフェッショナル!なところが素敵だなと思います。彼女が作詞・作曲を手がけた「伝わんないと意味がない」は、普段の日常会話では色んなことを考えすぎて、言いたい言葉を飲み込んでしまうようなところがあるというユキノさんの、そんな自分を変えたい、想いを伝えたいという気持ちが伝わってくる。幅広い年齢層に浸透するポップスとしての力を感じさせる1曲です。

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ちなみにユキノさんはアーティストが歌入れをする前のデモテープに歌を吹き込む、いわゆる「仮歌」のお仕事もされているそうです。職人気質なこだわりを持つ、そんなお話もとても興味深かったです。

ナタリーさんでのインタビューも併せてどうぞ。

natalie.mu