愛されジョーズ

music writer 上野三樹

YUKIさんの「2人のストーリー」と「ひみつ」、どっちが好き?

YUKI concert tour“Terminal G”2021』、私は10月9日の東京ガーデンシアター公演に行ってきました。最新アルバムからの新曲はもちろん、その時に聴いた「2人のストーリー」が素晴らしかった。私はYUKIさんの、丁寧な歌い方も好きですが、この曲を歌う時って何かすごい感情が昂ぶってる、いわゆるエモい歌になっちゃうことが多いみたいで。そんな風にYUKIさんがライブで感情が溢れちゃってる瞬間を目撃するのが大好きです。

「2人のストーリー」を聴き返そうとすると、アルバム『megaphonic』では9曲目、ベスト盤『POWERS OF TEN』では23曲目に収録されているんですけど、偶然なのか何なのか、どちらも次の曲が「ひみつ」なんですね。「2人のストーリー」同様、「ひみつ」のライブ・パフォーマンスも本当にいつも素晴らしいじゃないですか。「ああこれどっちも好きだな」と思い始めたら、どっちが好きか誰かに聞きたくなってTwitterでアンケートを取ってみることにしました。「なんでこの2曲?」と思われた方も多かったかもしれないですね、でも、これは究極の2択なのではという、あくまでも個人的な興味です(笑)。でもせっかくたくさんの方にお答えいただいたのでブログでも書いてみようと思った次第。

 

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まずこの2曲が収録されているアルバム『megaphonic』は、ちょうど10年前の2011年にリリースされたもの。レコーディングの最中に東日本大震災が起こったこともあり、<懐中電灯売り切れ御免/自分の事だけで精一杯>なんて時代背景も盛り込みながら〈楽しいから笑うのではなく/笑うから楽しくなる〉というYUKIさんらしいメッセージを軽やかにポップに届ける「集まろう for tomorrow」が収録されていたりします。来年でソロデビュー20周年を迎える彼女の、それまでの10年と、そこからの10年を思うと、ちょうど真ん中感がものすごくある作品だと今となっては思います。そんなアルバムの中にある「2人のストーリー」と「ひみつ」は、YUKIストーリーテラーとしての深化と、ライブパフォーマーとしての更なる挑戦を特に感じさせる2曲でした。まず「2人のストーリー」は歌い出しが<待ち合わせはローソンで/おにぎりを2つ買って家>という歌詞に度肝を抜かされましたよね。古着のスカートを履いている君と暮らしはじめた主人公、その2人のささやかで切実なラブストーリー。というわけで、これ男性目線の歌詞なんですね、なのでYUKIさんの歌声も男性っぽい低い声で歌われているんです。当時話題になったMVを見てみましょう。

 


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ええ、彼女役が加瀬亮さんですよ。ここまで自分ではない誰かになって表現をするということに振り切った上で、凄まじいエモーションを発揮するところが素晴らしい、遂にYUKIさんここまできたか!の1曲です。

 

一方、「ひみつ」は、ズン、ズン、ズンッという足音のようなサウンドとキラキラとしたピアノのイントロが特徴的なミディアムバラード。<赤い糸 手繰り寄せて/辿り着いた指先が君じゃなかったとしても>なんて描写がありますが、この恋がたとえ運命なんかじゃなくても間違いだったとしても、この気持ちをもう止めることなんてできないんだという想いが伝わってくる1曲です。後半の♪三日月〜、からのエピソードもたまらないですね。YUKIさんはひみつの恋に身を焦がす主人公を、頭のてっぺんから爪先までピンと張り詰めるような集中力で歌い上げてくれます。ていうか「ひみつ」を歌ってる時にしかないYUKIさんの可愛さあるよな。


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そう、「2人のストーリー」も「ひみつ」も、一度でもライブでこの曲を聴いたことがあるならば、音源だけで聴いていてもYUKIさんのパフォーマンスが目に浮かぶことでしょう。ちょっとシリアスで、ドラマチックで、ライブでの立ち位置的にも似てるのかなーと思います。

 

で、結果です。

 

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最初の方は、本当にどっちも同じくらいで、どうなるのかなと思っていましたが、後半「ひみつ」勢が伸びなかったですかね〜。あとやっぱり、先ほどのツアーで「2人のストーリー」観て良かった勢の票が多く入った可能性もあります。でも、選べなかった人も16%なので、かなりいい勝負だったのではないでしょうか。

ツアーで「そっか、YUKIさん来年20周年か」と感慨深く思うと共に、確かに周年の助走に入ってるようなセトリだとも思いましたし、ファンの方たちもあらためてこれまでの曲たちを聴き返している今日この頃かもしれないですね。というわけで、新曲でも何でもない2曲を今更ですが考察してみました。お付き合いいただきありがとうございます。私はみなさんの結果を見ながら「2人のストーリー」、わかる!でも「ひみつ」も良いしなあと、余計に迷ってます!!

再販あったら何を買う?マメクロ全解説!パート③

ちょっとテンションが上がりすぎてしまったパート②を経て、いよいよ最終回のパート③です。まずはマメクロの基本アイテムすぎて、既にご紹介してるつもりになっていたこちらの必須商品から!

 

14.汗をかいてもサラッサラ。令和の時代のキャミソール。

 

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例えば90年代にギャルファッションが流行ったときってみんな当たり前に真夏にキャミソール姿で街を闊歩していたわけなんですけど。その当時は、ブラジャー+キャミ2枚重ねとかで、あみだくじができそうなくらい両肩に何本もストラップを背負ってたよなー、なんてこのブラキャミを着る日々になってしみじみ思いました。だってこれ1枚でブラ機能がしっかりあるし、何ならどの部分が見えても恥ずかしくない。なお、アンダーバストから下は汗をかいても肌に貼り付かないミリ単位のディスタンスを保ってくれている!カラバリが4色もあるのもポイント高いです!

 

15.既に幻の!?ブラスリップ。

 

こちらのブラスリップも、スリットスカート同様に早々とオンラインや店頭から消えてしまった印象の、大人気商品です。春夏にシースルーの服が流行ったのも手伝って、ワンピースの下に着れば安心の、是非とも持っていたい1枚。何度も言いますがこのブラスリップも「着ると何かテンション上がる」んです。それで、もうひとつ面白いポイントが、このブラスリップの裾をあえて出して着るスタイリングの提案でした。五分袖のTシャツやノースリーブの下に着て、ブラスリップの下にニットパンツを履き、色のグラデーションを楽しんだり。こちらのベージュの色味は「肌と同化する」という意見もありましたが、白いTシャツの裾から覗かせたりする淡い色のコーデがめちゃくちゃ可愛いと思いました!しっかし黒のブラスリップ、あっという間に売り切れて、ずっと探してるんですがなかなか入手できないですね。メルカリでも転売屋さんにより高騰中。

 

16.590円の冒険心。


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メッシュのブラはご紹介しましたが、お揃いのショーツがまだでした。ジャストウエスト、かつザ・パワーネット!って感じの素材感でお腹もお尻もギュンッと締め付けます。ラスボス倒しに行く時の勝負下着です。バックスタイルは、どシンプルすぎて透け放題。このメッシュのインナーはブラックとベージュの色味で全く印象が変わるところも、「どっちも買うやんけ!」の追いマメ衝動をそそります。何より、こういうデザインの下着、普段着ないんだけど……と思ったあなた!このショーツ1枚、590円ですから。冒険してみるにはお高くないと思います〜!
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17.小さなスリットから溢れ出る抜け感!

 

マメクロ のコーデ、これがあるのとないのでは完成度が全然違う!というほどの画期的かつ必須アイテムがこちらの3Dニットパンツ。ショートパンツは(己の)膝の問題でちょっとごめんなさいでしたけど、これは本当に、ノースリのブラワンピや、これからご紹介するニットワンピの下に履いて、裾からチラッと覗かせるだけで、何でこんなにお洒落な印象になるの!?え、もしかしてこれが抜け感てやつですか?初体験です!!というマメクロ何度目かの感動体験が確実に訪れます。スリットが入ってるのがポイントなんでしょうね、他の自前のサテンパンツとかでも組み合わせて試してみましたけど、これほどの抜け感は見当たらなかったです。お尻は丸く、太ももにもフィットし、膝でキュッと締めるデザインと3Dニットの3Dすぎる立体感が、「サイボーグみたいになった」と公式レビューで書いてる人を見て「なるほど」とも思ったんですけど(笑)、そこはブラスリップを重ねたり、ワンピの下に仕込んだりして、気になるところは隠して着れば良いかなと思います。だってこんなにも柔らかくてとっても癒される着心地ですもの。あと、このマメクロ のシリーズは「お出かけもできる最高の部屋着」だと思っていて、部屋着くらい誰にも文句言わせねー!と思いながら自分だけの楽しみとして着れば良いと思うので、好きなものは好きという気持ちでお値段もお手頃ですし細かいこと気にせず楽しんで欲しいなって自分は思うっす。どこの回し者か。

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18.ニットの優しさと、シルエットのワビサビ。


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さあ、いよいよ最後の商品のご紹介です。やっぱり大トリを飾るのはこちらでしょう、3Dニットコクーンワンピース〜〜〜!わあ素敵。リブ素材のニット商品とはまた違う、柔らかくて薄手のニット素材で、丸い肩のラインが何と愛らしく、深めのネック、そして胸とお尻のポイントだけは少し拾いつつも全体的にはゆるっとしたメリハリの利いたシルエットが華奢に上品に見えます。こちらもサイズ選びは重要で、私は最初Mをオンラインで注文して購入したのですが、肩幅が合わなかったのか袖が落ちてしまい、二の腕もカバーできると評判だったので期待してたのですが太い細いではなく「二の腕短っ!」っていう印象になってしまったんです。もしかしたらSサイズなら、とその後、黒のSサイズを長らく探していて、銀座のUNIQLO TOKYOさんでたまたま返品で1点だけ在庫があったものを(広すぎる&色んな階にマメクロ が置いてある店舗のなか)店員さんが何人かでインカムによる連携プレーで見つけ出してくれて、最近購入することができました(感動ひとしお)。予想通りSサイズだと二の腕にかかる位置もぴったりだったんですよね(ちなみに154センチです)。そんなこともあって大切に着たい1枚になりました。まあでも、気温30度越えでニットワンピ+スリットパンツの組み合わせは厳しいかな〜。そういう意味では秋口まで、まだまだ楽しみがいっぱいです。
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はいっ、勝手に開催しましたマメクロ 全解説、いかがだったでしょうか?既に完売している商品もあり、再販があるのかはわかりませんが、まだオンラインや店頭で買える商品もあるので、ぜひチェックしてみてください。特に今買いやすいものでは(サイズやカラーによりますが)ブラキャミ+3Dリブセーターの組み合わせはこれから大活躍すると思いますのでおすすめですよ。

コロナ禍でなかなか外出できなくなってから長い間、新しい服を買うことや着ることの喜びが減っていました。でも家にいても、お出かけじゃなくても、日常的に快適で素敵だと思えるものを身につけていたいんだという今の気持ちにものすごくフィットしたのが、今回のmame kurogouchi×ユニクロのコラボでした。mame kurogouchiの服は選び抜かれた素材と物語を感じさせる繊細な服作りで、Perfumeがよく着用している(特にかしゆかさん)ことでもここ数年で人気が高まりました。その世界観を垣間見せてもらいつつ、ユニクロの技術と買いやすいお値段で着回せる商品をたくさん届けてくださって感謝です!……という気持ちと勢いで書いてしまった今回のブログですが、正直、私にとってはオリンピックよりもワクワクな2021年を象徴する魅惑のコンテンツでした。ではまた〜!

 

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再販あったら何を買う?マメクロ全解説!パート②

さあ、勝手にマメクロ 全解説パート②です。では行ってみよー!

 

8.これぞ真骨頂じゃない?感動ニット。

 

 

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とにかく感動止まらぬ3Dリブセーター。このデコルテのラインがとても繊細で、きっとどんな体型の女性でも美しく見せてくれること間違いなしです!そしてウエストはキュッと締まって見えますし、何よりこの袖!手首の上でキュッとなってその下フワーなっとるんですわ。こんなんナンボあってもええです。更なる感動ポイントが裾のカーブなんですけど、ここから下に着たブラキャミの裾がちょっと出るように計算されていて、ニットの素材とブラキャミの光沢が織りなす異素材ミックス感がめちゃくちゃお洒落だし、色の組み合わせを考えるだけでも楽しいです。マメクロ の別のインナーを合わせる度に、これはストラップがこんな風に出るんだ!とか、胸元からこんな風にチラ見えするんだ!なんて楽しみ方も。そうそう、服を着るって、とっても楽しいことだったよね!と心から思わせてくれる、思い出させてくれるような体験でした。
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9.もうノーパンでも良くない?てなる。

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これね、ブラワンピースなんですよ。なので帰宅してから全ての汗ばんだ服を脱ぎ捨てて、上からこのワンピをストンとかぶれば秒でリセット完了。もうほんと便利。なのにシルエットは綺麗だしカラバリもお洒落なので、アクセや羽織と合わせれば、お出かけスタイルも決まります。mameのディテールの繊細さと、ユニクロのエアリズム技術が大集結して「こんなの欲しかったあああああ!」と叫びだしたくなるような1枚を、産んでくれてありがとう。お母さんいつも産んでくれてありがとう。U字湖畔の下の部分にちょっとした縫い目があるのわかります?これがね、ブラのねじれやズレをさりげなーく抑えてますね多分。アンダーバストがブカブカしないサイズ選びをお願いします。もうパンツすら履きたくなくなるような快適さです。

 

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.がっつりホールドしつつ華奢見せ!

 

 

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今回のマメクロ インナーはキャミ系の他、ブラは上からかぶるタイプのリラックス系のものも多かったですが、こちらは後ろをホックで留めるオーソドックスなブラ。この光沢感のある素材と色味、シンプルなデザインが大人の色気を醸し出します。そしてちょうど良い塩梅のホールド感で胸をギュンッと中央広場に大集合かけながらも、バックスタイルは華奢な雰囲気。何これ。信じられない。最高。

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11.履いてますか?履いてますよ!

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ワイヤレスブラとお揃いのショーツはこちら。まず布面積の少ないこのデザイン、写真で見た時はおののきましたけど。履いてみたら、なんかすごい高揚感ありました(笑)。特にサイドが急に紐?ほっそいんですよ。ちょっと油断したら肉に食い込んで見えなくなるんじゃないか、履いてないように見えるんじゃないかっていうくらいの緊張感。でもあえてサイズはそのまま、スンッとした顔で履いていきたいと思います。お尻も、収まってるのか、収まってないのか、下半身への適度な緊張感を保つ1枚として日常に取り入れていきたい、そんな所存です。

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12.もう存在自体が愛おしい。

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上からスポッと被って着用するタイプのリラックスブラ。メッシュのタイプと似ていますが、エアリズムコットンなのでカジュアルな印象。見えてもいやらしくないので、オーバーサイズTシャツや、3Dニットからチラ見せするのに良いです。こちらにも谷間のセクシーゾーンが1本の紐により実現。枕元に置いて一緒に寝てもいいくらいの愛おしさを醸し出す1品です。

 

 

13.ブルマ型の夢と快適、とりあえず買い足せ。

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リラックスブラとお揃いで着用したらめちゃくちゃお洒落。この縁取り部分が、良い感じにタイトめで食い込み気味なので公式レビューで「ブルマ」と書いてた人いましたね(笑)。このブルマっぽさ含めてチャーミングだと思います。この色味で、このシンプルさで、この生地というバランスありそうでない。見かけたら2〜3枚、ノールックで買い足したいです。

 

今日はこの辺で!まだあるでしかし!ニットワンピとニットパンツの紹介はパート③でやります、お楽しみに。

 

再販あったら何を買う?マメクロ全解説!パート①

mame kurogouchiとユニクロのコラボ商品が発売されてから1ヶ月が経ちました。このコラボ、私は個人的にめちゃくちゃハマってしまったので勝手に全商品レビューしたいと思います。もうオンラインや店舗で売り切れてしまっているものもありますが、まだまだ購入できる商品もありますし、再販された際に参考にしていただければと思います!

 

 

1.マメクロ と言えばこれ!泣く子も黙る「金太郎キャミ」

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このシリーズ、まずはコレを買ったという人も多かったのではないでしょうか。鎖骨のチョイ下くらいまで覆うキャミで、かがんでも中が見えない作りが感動ポイント。外出先で何かと前かがみになる姿勢が多い、小さいお子さんのいるママにもオススメ。ストラップについたゴールドの金具や、バックスタイルもポイントです。公式サイトのレビューで、コレを着た自分を「金太郎」のようだと書いた方がいて、速攻で「金太郎キャミ」として世に知れ渡ることになりました。40代になると、急に腕とワキの間から謎の肉がもりっとしてくることがあるのですが、何とかピラティスとかして頑張りましょう。マメクロ は体型維持のモチベーションにもなります(多分)。何より、コレを最初に1枚買って、その感動体験を元に、色違いを買って茶・白・黒をコンプリートするところから、俺たちの止まらぬ「追いマメ」ロードが始まるのです。

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2.ドラマで「とわ子」が着用したことでも一躍人気に!

 

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金太郎キャミに次いで人気だったのはこちらじゃないでしょうか。これね、ほんとに生地がサラサラで、決して薄っぺらい生地ではないのに、着心地が涼しいんです。五分袖や、胸元のU字の深さもポイント高し。また、このU字に金太郎キャミの真っすぐな胸元のラインが、これでもかというくらいバチコーンとハマるし、パンツも合わせて着たらセットアップみたいだし、黒+黒でも黒+白でも、白+ブラウンでも可愛いし、いかようにでも合わせられるカラーバリエーションも手伝って、着こなし広がる無限追いマメが、やっぱり止まりません。もうずっと着ていたいくらいの心地良さ!このUの字の湖畔に別荘買って住みたい!

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3.ワキの下をガバガバさせよう!

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サラサラ生地の五分袖でも暑いなっていう猛暑日にはこちらのノースリーブはいかがでしょう。この商品はマメクロ のフルラインナップ店舗じゃなくても売っているお店が多いのでサイズや色によりますが今でも入手しやすいのではないでしょうか。マメクロ の商品、全てに言えるのですがサイズ選びは重要です。例えば私は五分袖のTシャツはSサイズですが、こちらのノースリーブはMにしました。もともとオーバーサイズと謳われている商品なので大きめなのですが、ワンサイズ上げることで前から見たときの二の腕の存在感を4割減らすことに成功しました(当社比)。首から肩のラインがまっすぐピンとなり、更にタックパンツにインすることで逆三角形のシルエットを作るスタイリングが気に入っています。あ、アームホールの重要ポイントをお伝えするのを忘れていましたね、ワキの下がガバッと開くデザインになっていて、ここに金太郎キャミや、ワイヤレスブラをチラ見せするとめちゃくちゃ可愛いです。黒ノースリーブにブラウンのブラトップをチラ見せするとか最高です。タックパンツとのコーデはパンツインすることでジャンプスーツみたいな雰囲気にもなってオススメです。芋づる式に買うしかないです。

 

 

4.楽チンなのに品良く見える!

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これもほんとサラッとして履き心地が良いんですよ。で、これがリラックス感あるのにパジャマ見えしないポイントがいくつかあるんですけど。まずはウエストの前部分にゴムベルトが施されており、それが絶妙な細さで作られていること。センターにステッチでうっすらラインが入っていること。全体的なシルエットの美しさ(足が長く見える)。そして前の内側に紐がついているのでサイズも微調整可能なところ。ほんとに細部まで工夫がしてあって、着てみての感動体験を味わえます。こちらも黒、茶、ベージュ、全色揃えちゃいました。どうかな?と思っていたベージュはチノパンみたいな感覚で合わせやすいです。

 

 

5.ああ憧れの縦長シルエット。

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今回のマメクロ 商品の中でも特に人気が高かったのが、とってもお洒落なスリットスカート。私は発売当日にオンラインでMサイズの黒を注文したのですが、履いてみるとお尻はパツッとしてウエストから腰までの部分の生地がガバッと余ってしまったので(腰ハリ体型)着用を断念しました。もしかしたらSサイズなら良いのかも?と思いましたが既に完売。長袖のリブセーターとの組み合わせがめちゃくちゃ可愛いので、もし再販があれば購入してみたいです。

 

 6.メッシュというエロス。


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今回のマメクロ 、インナー類もたくさんラインナップされていて「これどうなんだろう?」と思いながら購入して着てみたらめちゃくちゃ可愛かったのがこちら。メッシュ、どうなん?と思ったけど意外とカジュアルな仕上がりで、肩ひも部分がチラ見えしてもいやらしくないです。でも絶妙なエロス。この胸元の真ん中の一本線にも注目。これが谷間を横切ってセクシーさを醸し出すだけでなく!はいここ重要。なんと、リラックスしすぎてお胸が左右に散らばるのを防いでくれるんです。すっごーーーーー!大人のお胸の、離れ乳問題を、この横棒1本で解決しようってんだから、ほんと発明じゃないですかね。どんだけ感動させんの〜!どんだけ〜!シンプルなバックスタイルも可愛いです。


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 7.膝との遭遇。

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この辺で、残念ながら衝撃的に似合わなかった商品をもうひとつ。オーバーサイズTシャツ2種類などとのスポーティなスタイリングが提案されていたこちらのリブショートパンツ。試着室で履いてみたら、思いのほか丈が短くて、膝のチョイ上かなと思ったら、太ももの半分よりチョイ下くらいの感覚。それより何より、目に飛び込んできたのは、己の膝!膝小僧!いやー、タイツ着用で短めのスカートを履くことはあっても、こんなにも自分の生膝を直視したのは小学生以来かもしれません。生き別れた膝と思わぬところで再会してしまったようなギョッとした気分で、そっと売り場にお戻ししました。3Dで美しくプログラミングされた立体的なニットの優れたショートパンツです。罪はありません。着こなせる方を尊敬してますので、その履きこなしをどうか街中で見せてください!

 

は〜語りたいことがたくさんで全然終わらん。パート②へ続きます!

映画『あのこは貴族』、共感と分断のはざまで。

先週は映画『あのこは貴族』を観て、とても良かったのでパンフレットを買おうとしたら売り切れていたので、まだこの作品の世界に浸っていたくてすぐに原作を一気読みしました。

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東京生まれの箱入り娘・華子は、結婚を焦ってお見合いを重ね、ついにハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、地方生まれの上京組・美紀は、猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退。現在はIT企業に勤めながら、腐れ縁の「幸一郎」との関係に悩み中。境遇の全く違う二人が、やがて同じ男をきっかけに巡り会いーー。“上流階級”を舞台に、アラサー女子たちの葛藤と解放を描く傑作長編。

これが山内マリコさんの小説『あのこは貴族』の文庫版に書かれているあらすじ。

 
箱入り娘の華子を演じたのは門脇麦さんで、地方出身で東京でもがきながら生きる美紀を演じたのは水原希子さん。この二人と関係を持つ幸一郎役に、高良健吾さん。冗談も嫌味も通じないような純粋な華子が瞳で訴えかけるような演技はクラシカルな音楽と共にスクリーンいっぱいに広がり、美紀を水原希子さんが演じられたことで「あっちの世界」とか「階級」といった隔たりを感じても憎んだり排除するでもなく自分の芯や知性を感じさせる人物像が浮かび上がっていました。そして無意識的に薄情な幸一郎をどこか憎めないキャラにしていたのは高良健吾さんのスマートすぎる王子様的佇まいとふとした仕草に見せるちょっとした子供っぽさ。そしてこの映画でとても重要な役割だったのが、華子の友人でバイオリニストの逸子。この役を石橋静河さんが生き生きと瑞々しく演じられたことで、この作品が今伝えたかったメッセージと斬新さが説得力を持った気がしました。というのも、華子の友達である逸子は、あるきっかけで美紀と幸一郎がただならぬ関係であることを察し、その男こそが華子の婚約者であると気づく。そこで逸子がとった行動が、結構意外な方向性だったんです。なるほど〜と思ったと同時に、私も、ちょっと違うけどこんなことあったなと、思い出すことがありました。

昔、地元のファッションビルでアパレル店員をしてた20歳くらいの頃、店頭で働いていたら、知らない女の子が訪ねて来て「あの〜、ミキさんですよね。私、◯◯の彼女なんですけど」と言う。えーっと、元彼の今カノ、てやつですね。で、何をしにきたか。「◯◯と別れたいと思ってるんですけど、なかなか別れてくれなくて。ミキさんはどうやって別れました?」だって(笑)。別れる方法を聞きにきたんだった。私たちは「被害者の会」とか言ってすぐさま意気投合し、無事にその子が私の元彼と別れた後も仲良くしていた。今でもSNSで彼女の近況を目にすることがある。うんと年下の夫と可愛い子供と地方都市で楽しそうに暮らしている。

『あのこは貴族』の映画紹介で「シスターフッド」と書いてあった。女性同士の連帯を意味する言葉だ。かつての私たちはあの時すぐに打ち解けあったけれど、やっぱり華子と美紀では育ってきた環境も経験してきたことも何もかも違うし、映画の中でも接触はあるものの直接的な連帯というのは描かれていない。

新型コロナウイルスが世界を覆いつくしてしまった時代に「わかるー!」っていう安易な共感とか、もうそんなものは必要なくなっていると思うし、かといって、様々なカテゴライズ(結婚してる/してないとか、子供がいる/いないとか、シングルマザーや専業主婦とか、特に女性たちを分断しようとする隔たりはとても多い)から対立を生むのも絶対に間違ってるでしょ?っていう強いメッセージを原作から迷いなく抽出できたのは、監督・脚本の岨手由貴子さんの手腕もあるのだろう。境遇の違う人同士、どうすれば理解しあえるのか、そもそも理解し合う必要なんてある?そんなモヤモヤした気持ちを美紀が放った言葉が一瞬で晴れやかにしてくれた。

それぞれに住む世界が違う、わかりあえない私たち。でもそれぞれの痛みや葛藤に触れることで相手を攻撃したり排除するのではなく、「別の世界で生きるあのこ」を小さな勇気として心にしまうようにして、互いにまた前に進んでいくような。そんな連帯がこの映画を温かく包み込んでいる。

映画を観てから小説を読むと、文字通り行間が埋まるというか、細かいいきさつや心情を知ることができた。でも描かれなかったシーンやセリフも全て物語ってしまうような、役者さんたちの素晴らしい表情と佇まいを思い出しながら、何度も反芻したくなるような映画でした。雨のシーンも多く、しっとり上品、だけども温かみのある素敵な作品です。

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佐藤可士和展に行ったよ。

慢性的なエンタメ不足のため3月は絶対に美術館に行きたいと思っていて、国立新美術館佐藤可士和展に行ってきました。チケットは日時指定のオンライン予約になっていて(当日の販売もあるらしいけどオンライン予約が推奨されています)、朝イチの時間帯に行ったこともあり、入場時に待たされることもなく、中も空いていて快適に見ることができました。コロナ禍でこうなってるんだろうけど、以前の美術館は混みすぎて入場にすごく時間がかかったり、中に入っても人だらけで展示が見えないなんてこともよくあったので、これは良い。そう言えば、国立新美術館のロゴも佐藤可士和さんによるもの。どうしてこれが「新」と読めるのか不思議ですが、読めちゃいますよね。緻密に計算し尽くされています。

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会場に入ると、更に混雑を防ぐために?ほとんどの作品が撮影OKでした。どういうことかというと、解説だけのところあるでしょ、じっくり読みたいと思って立ち止まるでしょ、そんな時すかさず「こちらは撮影OKですので撮影して中にお進みください」ということなの。私はよく美術館では「読みたいし!でも早く見たいし!」で興奮して早く読もうとして全然頭に入ってなかったりするので(笑)、後でランチとかしながら撮影した画像の解説を読み直す方がじっくり味わえて、こちらも良し。

一番最初に、佐藤可士和氏が描いた小さい頃の絵とか、始まりのエピソードがあるんですけど。小学生の時に、スポーツウェアもアディダスのロゴが入っているだけで価値が上がるんだと気付いていたとか、そこからもう歴史は始まってるわけ。そこに父親が建築家で父の設計した家に暮らしているという初期設定も加わっていたりして、人の人生ってやっぱり必然なのかなと思ったりもして…。

展示はものすごい量で、しかもエリアごとにエンタメ空間になっていて非常に楽しめました。あれもこれも、私たちの生活は佐藤可士和デザインに溢れているんだなと。かと言って〈佐藤可士和印〉を押し付けられているわけでもない。消滅の危機にあった今治タオル復活にまつわるエピソードとか、デザインだけじゃなく、その業界のルールすら変えて、活性化させるような提案をしているところが面白い。

 

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これ全部セブンイレブン。それぞれ「正しい」って感じのデザインと圧巻の商品数。バラバラなようでここにもルールがあるんですね。


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SMAPのベスト型のCDジャケット懐かしい!

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でかすぎる。楽天ジャイアントお買いものパンダ。

 

中でも一番感動したのは、ふじようちえんのプロジェクトでした。ぐるっと一周、園舎の屋上部分を駆け回ることができる、一度見たら忘れられない斬新なカタチ。それは佐藤可士和氏が「園長の思いを全部叶えられるのはどんな園舎なのか」を考え抜いてできたもので。アイデアいっぱいの、その園長がいなかったら決してこのカタチにはならなかったんだろうし、それでも「旧園舎と新園舎は空気感が同じ」であるということ。何でも斬新で画期的であればいいわけじゃなくて、ちゃんと大事なものは残しつつクリエイティビティを発揮する仕事の取り組みは素晴らしいなと思いました。

 

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個人的に一番びっくりしたのはこれでした↓ハイスタ。

 

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グッズもいっぱいあって何にしようか迷って、これ。ガトーフェスタ ハラダのグーテ・デ・ロワ 佐藤可士和デザイン セブンプレミアム ゴールドパッケージ。

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そして帰りには前からずっと行ってみたかった乃木坂のパン屋さん(バイキングベーカリー エフ)でサンドイッチを買いました。国立新美術館から歩いて行くのにちょうど良い距離です。

www.vikingbakery.jp

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いちごを挟んでる食パンにチョコ混ぜ込んでるとか反則技。卵サンドも美味しすぎかよ。福岡にも2店舗あるそうです。寄ってみてね。

 

 

映画『花束みたいな恋をした』にある本当のしんどさのこと。

昨年から公開を楽しみにしていた映画『花束みたいな恋をした』を観てきました。脚本家・坂元裕二さんのオリジナル脚本による恋愛映画で、菅田将暉さん演じる山音麦と、有村架純さん演じる八谷絹が恋をした5年間が描かれている。明大前の改札口で始まったふたりの恋の、とても美しい透明感とリアリティのある濃厚さ、そして残酷なまでのドライさまで全部がギューッと凝縮されたような、見事な124分でした。映画館を出て家に帰ってパンフレットをめくりながら、また泣いてしまうほどの余韻。それが結構、長く続いて、ああこれは余韻というか、ショックを受けているのだと気づいた。

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坂元裕二さんの脚本によるドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が大好きでした。このドラマは有村架純さんと高良健吾さんが演じるラブストーリーで、主人公ふたりの名前が音と練という、一文字ずつなのも、映画『花束みたいな恋をした』にどこか似ている。あと、ファミレスのシーンが超重要な役割を果たしているところも。調べたら2016年に放送された作品だったけれど、私の中ではそれ以降の日本のドラマでこの作品を超えるほど好きなものはないというくらい。全ての登場人物が愛おしく切なく絡まり合って、忘れられない。このドラマの好きなところを書き始めると(音が練のじいちゃんが生きてた時の買い物のレシートを読み上げるシーンの素晴らしさとか)長くなるのでやめておく。

映画『花束みたいな恋をした』が公開されて、すぐに観に行けたわけではない。昨年からチラホラ見かけた前評判も、あまり読まないようにしていた。それでも、とても良い作品なんだということと、同時にしんどい作品なんだろうということは伝わってきた。だって、観る前からわかる、タイトル『花束みたいな恋をした』って、過去形だもん。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』のと同じく、終わりがくるとわかってて、見始めなきゃならんのです。

映画を観終わって気づいたのは、この作品にある、本当のしんどさでした。例えば、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の登場人物たちには、生い立ちだったり生きている環境が、あらかじめ厳しいというしんどさがあった。恋が上手く行かないのは、その環境や時代のせいにもしてしまえる、しんどさだった。そういえば、今、放送されているドラマも、登場人物たちがどれだけしんどい事情を抱えているかを次々と披露していくような内容のものが多いのは時代のせいでしょうか。『朝顔』は育児と夫の単身赴任と父親の認知症と入院中のじいちゃんと、ハードな仕事とのしんどさミルフィーユ状態。『にじいろカルテ』もそうだよね、村人たちのしんどさのど自慢大会みたいなもんだもん。

ただ、麦と絹の物語には、そうした要素は一切描かれていなかった(そりゃあ麦がイラストレーターとして上手く行かなかったとか、絹が就活で苦しんだとか、多少はあったけど)。もっと大変なことが起こるかと思いきや、特にないの。そこが、この映画で描かれた本当のしんどさだと思った。ふたりの恋が、少しずつイビツな形になって、いつしかきらめきを失ってしまったのは、周りの誰かのせいにも、時代のせいにもできなかった。君と僕、がここにいることそのものがお互いにとって苦しいものになってしまう。それって何よりもしんどいでしょう。

あんなに目を輝かせて語り合った、彼らが好きな音楽やカルチャーは、その苦しさを乗り超えるものにならなかったのか、とも思うし、まあそんなもんか、とも思う。ただ、社会に出て、それなりにやりがいを見つけて働きながらも疲弊して家ではパズドラしかやる気がしなくなってしまった人って、この日本にたくさんたくさんいるのは事実だろうし、やっぱり悲しい。最後のファミレスのシーンで「またそうやってハードルを下げるの?」って突きつけられたセリフも、恋愛と結婚の線引きにおいて、リアルすぎて、この辺も衝撃が後から後からきます。何より、案外ドライな「その後」が、彼らの頼もしさでもあり、ホロ苦い後味として感じました。恋なんて、またいくらでもできるもんなあ。それがどんなに尊くて美しいものだったとしても。

 


『花束みたいな恋をした』本編映像【2人だけの新生活編】