愛されジョーズ

music writer 上野三樹

佐藤可士和展に行ったよ。

慢性的なエンタメ不足のため3月は絶対に美術館に行きたいと思っていて、国立新美術館佐藤可士和展に行ってきました。チケットは日時指定のオンライン予約になっていて(当日の販売もあるらしいけどオンライン予約が推奨されています)、朝イチの時間帯に行ったこともあり、入場時に待たされることもなく、中も空いていて快適に見ることができました。コロナ禍でこうなってるんだろうけど、以前の美術館は混みすぎて入場にすごく時間がかかったり、中に入っても人だらけで展示が見えないなんてこともよくあったので、これは良い。そう言えば、国立新美術館のロゴも佐藤可士和さんによるもの。どうしてこれが「新」と読めるのか不思議ですが、読めちゃいますよね。緻密に計算し尽くされています。

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会場に入ると、更に混雑を防ぐために?ほとんどの作品が撮影OKでした。どういうことかというと、解説だけのところあるでしょ、じっくり読みたいと思って立ち止まるでしょ、そんな時すかさず「こちらは撮影OKですので撮影して中にお進みください」ということなの。私はよく美術館では「読みたいし!でも早く見たいし!」で興奮して早く読もうとして全然頭に入ってなかったりするので(笑)、後でランチとかしながら撮影した画像の解説を読み直す方がじっくり味わえて、こちらも良し。

一番最初に、佐藤可士和氏が描いた小さい頃の絵とか、始まりのエピソードがあるんですけど。小学生の時に、スポーツウェアもアディダスのロゴが入っているだけで価値が上がるんだと気付いていたとか、そこからもう歴史は始まってるわけ。そこに父親が建築家で父の設計した家に暮らしているという初期設定も加わっていたりして、人の人生ってやっぱり必然なのかなと思ったりもして…。

展示はものすごい量で、しかもエリアごとにエンタメ空間になっていて非常に楽しめました。あれもこれも、私たちの生活は佐藤可士和デザインに溢れているんだなと。かと言って〈佐藤可士和印〉を押し付けられているわけでもない。消滅の危機にあった今治タオル復活にまつわるエピソードとか、デザインだけじゃなく、その業界のルールすら変えて、活性化させるような提案をしているところが面白い。

 

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これ全部セブンイレブン。それぞれ「正しい」って感じのデザインと圧巻の商品数。バラバラなようでここにもルールがあるんですね。


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SMAPのベスト型のCDジャケット懐かしい!

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でかすぎる。楽天ジャイアントお買いものパンダ。

 

中でも一番感動したのは、ふじようちえんのプロジェクトでした。ぐるっと一周、園舎の屋上部分を駆け回ることができる、一度見たら忘れられない斬新なカタチ。それは佐藤可士和氏が「園長の思いを全部叶えられるのはどんな園舎なのか」を考え抜いてできたもので。アイデアいっぱいの、その園長がいなかったら決してこのカタチにはならなかったんだろうし、それでも「旧園舎と新園舎は空気感が同じ」であるということ。何でも斬新で画期的であればいいわけじゃなくて、ちゃんと大事なものは残しつつクリエイティビティを発揮する仕事の取り組みは素晴らしいなと思いました。

 

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個人的に一番びっくりしたのはこれでした↓ハイスタ。

 

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グッズもいっぱいあって何にしようか迷って、これ。ガトーフェスタ ハラダのグーテ・デ・ロワ 佐藤可士和デザイン セブンプレミアム ゴールドパッケージ。

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そして帰りには前からずっと行ってみたかった乃木坂のパン屋さん(バイキングベーカリー エフ)でサンドイッチを買いました。国立新美術館から歩いて行くのにちょうど良い距離です。

www.vikingbakery.jp

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いちごを挟んでる食パンにチョコ混ぜ込んでるとか反則技。卵サンドも美味しすぎかよ。福岡にも2店舗あるそうです。寄ってみてね。