愛されジョーズ

music writer 上野三樹

洋裁はじめました。

とあるきっかけがありまして、この夏は洋裁修行をはじめました。20年ぶりくらいにミシンを触って子供のブラウスやパンツを縫っています。まずはどんなミシンにするのか、購入する際にも色んな驚きがあったので、それもまた別の機会に書きたいのですが。布を買ってきて、型紙をハトロン紙に写して、布を裁断して、ミシンで縫って……という完成までの長い道のりの中で、「型紙作るのがまずめんどくさい!」とか「布なんか最初から切れていればすぐ縫えるのに!」とか、ついつい思うのですが。面倒くさいことを全て排除してしまっては服作りなんてちっとも面白くないんだなと思い直します。はっきり言って、H&Mにでも行ってkidsのワンピース1枚買うほうが、布代よりも安かったりします(笑)。手作りの服を着るって、ファストファッションの対極、超スロウファッションなんだなあ。

もちろんミシンそのものは進化している部分もあり、昔はなかった「自動糸切り」や「スーパー糸通し」といった機能が付いていたり、エラーメッセージが液晶パネルで表示されていたりと、色々と便利になりました。でも全部が全部、便利になって進化すればいいっていうものではないんですよね。ひとつひとつの行程を積み重ねるからこそ出来上がった時の喜びっていうのがあるものです!というか趣味の世界ってきっとそういうものなんでしょうね。

私は洋裁初心者なので、パンツの股のところの縫い合わせ方が意味わかんないとか、バイアステープの縫い方がイメージしてたのと全然違ったとか、かなり恐る恐る進めていくことも多いので、最後まで仕上げられた時は本当に嬉しいし、出来上がった服を娘に「ちょっと着てみてくれない?」と言う時はめちゃくちゃテンション上がってます(笑)。

裁ちばさみや、カーブルーラー、チャコペーパー、ルレットなど、そう言えば昔、使ったなあと思うようなものを、再び一通り揃えたのですが。洋裁道具は今お店に売られているものでも、昔ながらの良い商品が揃っているので、そのデザインのレトロな可愛さに惚れ惚れします。最近のお気に入りは布に印をつける時に便利なニュー平和チャコ。意外とエッジが効いていて重宝します。

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