映画『きみの鳥はうたえる』
今日は映画『きみの鳥はうたえる』を観てきました。
タイトルはビートルズの「And Your Bird Can Sing」からきているそう。
個人的に、この曲、ビートルズの中で一番好きかもっていうくらい好きです。
ヒロインは石橋静河さん。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で、派手ではないのにとんでもない存在感を醸し出していて大好きになった女優さん。
最近では朝ドラ『半分、青い。』で律の奥さん・より子を嫌な感じで(笑)演じてらっしゃいますが。
彼女の内側から光が溢れるような魅力が、思う存分に羽ばたくような作品でした。
透明感のある瞳の美しさ。
心の芯の静けさをあらわすような落ち着いたトーンの声。
クラブで何気なく踊るシーンで発揮される自由な身体。
カラオケで「オリビアを聴きながら」(ハナレグミバージョン)を歌うシーンでは、歌も本気出したら絶対すごいでしょ、って感じで、どんどん引き込まれました。
ひょんなことから始まる、3人の青春の日々。
お酒を飲んで笑って、ビリヤードして笑って、卓球して笑って、またお酒飲んで笑って、恋をして、ちょっとバイトして。
その隙間に、それぞれの憂いの表情が見える。
言ってみればただそれだけの、これぞ青春映画。
だけど坂道の先に海や山が見える函館の街並みや、柄本佑さんと染谷将太さん然り、ただそこに立っているだけで味わい深い役者さんたちが、ただそれだけじゃない何かを残す。
それにしても、ナチュラルに見えて実は策士?だなあ、石橋静河さん演じる佐知子は。
この物語、恋愛偏差値が高い女子が見れば「ムフフ」とほくそ笑み、勘の良い男子なら「してやられた!」と思うはずだけど。どうでしょうか。とても良い時間が過ごせた、好きな映画でした。