3歳女子のケッコン願望。
ホテルの結婚式場でケーキ入刀をしながら笑っている新郎新婦。そんなありがちだけれど特別なワンシーンを収めた写真をリビングの目立たないところに飾っている。娘は2歳を過ぎたあたりからこの写真がいたくお気に入りで、よく眺めては「これはだあれ?」と聞いてくる。2歳半になった頃には写真に自分がいないことに怒っている様子だったので「あなたはお腹の中にいるんだよ」と教えてあげた。そして3歳になった今はドレスを着ている人=お姫様。隣にいる人=王子様。という認識が彼女の中にある。そしてあらためて尋ねてくるのだ「これは何をしている写真?」「結婚式だよ」「ケッコン!!!!!」
そんなわけで娘3歳の最近の目標はケッコン。よく「のんちゃん(娘)がお姫様で、◯◯くんが王子様。ケッコンするんだー」と言っている。それを聞いて「お前もう結婚すんのか!?」と旦那が悲しんでいる。ちなみに王子様に選ばれた彼は、保育園でいちばん仲が良かった男の子。慣れない幼稚園で娘もお疲れのようだし、久しぶりに一緒に公園でも行きましょうと、王子様のママにLINEしてみた。週末に会えることになり、娘に伝えると大喜びで「のんちゃん◯◯くんとケッコン!!!」と大張り切り。さっそくパパに会社帰りにケッコン用のおやつを買ってきてと頼む用意周到な娘。旦那はその依頼を受け、寂しさをこらえながら「おかしのまちおか」でアンパンマンのペロペロチョコレートや小さなキャラメルコーンなどお祝いに相応しい品々を揃えてきた。
そして迎えた約束の日の朝、起きると王子様のママからLINEが。
すみません、◯◯が昨日の夜からお腹を壊してしまって……
楽しみにしていたのですが来週に延期させてもらっても良いですか
あらら残念。そういえば彼は保育園時代からここぞという時によくお腹を下している男子だった。というわけで娘3歳のケッコンは延期になりました。その悲しいニュースを伝えたら娘が顔を歪めながら言い放ったひとこと。
「ケッコンが我慢できなーーーーーーーい!!!!!」
これには笑いがこらえきれませんでした。
お腹の弱い王子様、次こそよろしくおねがいいたします。