愛されジョーズ

music writer 上野三樹

舞台で王子様がフリーズしちゃった話。

今日は娘のカメ美ちゃん4歳、幼稚園の生活発表会でした。近所の小さめのホールにて、午前の部と午後の部にわかれて、お遊戯や劇や体操を披露します。会場は自由席まで観客(保護者)でいっぱいの中、娘はクラス代表で「はじめの言葉」を言うという、しょっぱなからの大役を無事に終え、親としてもその時点で既に一安心。

プログラムの序盤におけるメロディオンや歌も、年少さんは元気いっぱい、年中・年長になってくると歌心みたいなものが演奏に添えられてきて、本当に素晴らしかったです。メロディオン演奏の「未来へ」(Kiroro)、良かったなあ。

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そしていよいよ、衣装係としてもがんばったディズニーのキャラに扮したお遊戯。あえてのピンボケ写真ですが、このカラフルな衣装、母たちが夜な夜な手作りした日々のことを思うと泣けてきます!! 

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 いや〜壮観!そしてミッキーとミニー、ピーターパンとティンカーベルといった男女のチームに別れて踊るパートも。いよいよプリンセス役のカメ美が登場し、王子役の男の子と一緒に「アナと雪の女王」の「とびら開けて」を踊るというその時……大ハプニングが。舞台には5組の王子とプリンセスがスタンバイしたのですが、最も上手側にあらわれたカメ美の王子役の男の子が、「ママー!」と舞台袖に向かって両腕を突き出して泣き叫んだまま動かなくなってしまったのです。しかし「とびら開けて」は「ちょっとおかしなこと言ってもいい?」とキュートにスタートし、他の男女ペアが手を繋いでクルッとまわったりして踊る中、やっぱりカメ美の王子は微動だにしません。プリンセスがしゃがんで、そのまわりを王子が一周するという振り付けもあるのですが、しゃがんだカメ美の隣には、舞台袖に向かって両腕を突き出したままの王子が……。異変に気付いた客席もザワッとしますが、カメ美は少し困った顔を一瞬しただけで特にパニックになることもなく自らの踊りを全うしはじめたのです。なんたる鉄のメンタル!振り付けの最後にプリンセスと王子が抱き合う決めポーズが3回くらいあるのですが、そこも王子が両腕を突き出している間に上手くはいりこみ、何とかポーズを成立させようとするカメ美。最後に王子がプリンセスに花束を渡すプロポーズの場面では、カメ美はどこからか自分で花束を持ってきて逆に王子に差し出していました(可哀想w)。ステージで完全フリーズしてしまった王子と、そんなハプニングには動じない強心臓プリンセスが、舞台の端っこで繰り広げるエンターテイメント。なかなかのものでした。

その男の子は最近、体調が良くなくてお休みをしていて練習にあまり参加できていなかったから本番にも出たくなかったんじゃないかなーと。それにしても、ずっと練習してきて本番で相手役がそうなっちゃったら、普通は困って一緒に泣いちゃったり誰かに助けを求めたりするんじゃないかな、自分だったら絶対そうなっちゃうよな、と思いながら娘を見ていました。本人は最後まで楽しめたようで、ホッとしました。幼稚園生活、かなり行事が多かったけど年少さんはこれにて大イベントは終了。ひとつひとつのことに必死だったからあっという間だったな。