愛されジョーズ

music writer 上野三樹

大切な人をウイルスから守りたい。

4年に一度のうるう年だから、こんな非常事態になっているのでしょうか……。ドラッグストアのトイレットペーパーとティッシュペーパーの棚がこんなことになっているのは、東日本大震災以来です。

f:id:miki0507:20200228222124j:image

f:id:miki0507:20200228222130j:image

そんな混乱の最中ですが、今日は表参道の美容院でカラーと前髪カットをしてきました。美容師さんたちはみんなマスクをしていました。私もマスクをして行ったのですが、さすがにカラー剤なんかも付きますし、シャンプーでも耳の後ろ洗うしで、施術時は外しますから、美容師さんたちがマスクをしてくれているとむしろ安心です。

私がここ数年お願いしている女性の美容師さんは、華奢で色白でほんわかした雰囲気の可愛らしい方なんですが「今はパーマはかけられません」とか「この色は入りにくいです」などと、はっきりとした物言いと「こういう感じだったらできます」「むしろこのくらいがバランス良いです」なんて提案がしっかりしている方で信頼しています。

カラーをしたり髪を切ったりしている間、やっぱりコロナウイルス大流行の話に。そんな中で、その美容師さんはとてもおばあちゃん子で、おばあちゃんと暮らしているからウイルスは絶対に持ち込まないようにがんばっていると言っていました。

彼女は小さい頃からずっとおばあちゃんと一緒に暮らしていて、お母さんも好きなんだけど、中学3年生までずっとおばあちゃんと一緒に寝ていたくらい大好きなんだそう。毎日、満員電車に乗って、お客さんに直接触れる仕事をしていて、ウイルスを家に持ち込む可能性があるのは自分しかいないからこそ、私は今、絶対に健康でいるんだ、とほんわかした雰囲気の彼女がいつになく気合いの入った口調で言ったのがすごく印象的で。自分がコロナウイルスを持ち込んだばっかりに、大好きなおばあちゃんにも感染させてしまって、重症化しちゃったらどうしよう・・・そんな不安があったと思います。でも仕事は休めないと葛藤し、だったら「絶対に感染しないぞ」と腹をくくったんだな、と、その気合いの入った彼女の様子を見て思いました。そんな悲劇は、絶対にあっちゃいけないよね。

今、色んな思いで、みんな過ごしていると思います。大切な今という日常がどんどん奪われていくような感覚になるけど、ちょっとの間だけ、耐えながら家でできることや楽しみを手に過ごしていくしかないのかなと。そのことが、自分の大切な人や、そのまた大切な人を守ることに繋がると、信じて、穏やかな春を待ちたいものです。

明日は娘の幼稚園の発表会。これは何とか開催されることになったけど、もしかしたら幼稚園で思い出を作れる機会は最後になってしまうかもしれないから、存分に良い経験になるようにサポートしてきたいと思います。何かもう、予定外のことばっかりで、気持ちの持っていきようもないことばっかりだけど、何とか乗り越えましょう。