愛されジョーズ

music writer 上野三樹

『リサとガスパールの絵本の世界展』に行ってきました。

先日、絵本『リサとガスパールにほんへいく』を当ブログで紹介したところ、ありがたいことに速攻で公式ツイッター@Gaspard_Lisa_JP)さんにリツイートしていただきました。嬉しくてツイッターをのぞいてみると、なんと『リサとガスパールの絵本の世界展』がはじまる前日というタイムリーな話題だったようで。しかも『リサとガスパールにほんへいく』ではリサとガスパールが京都を旅する内容でしたが、今回は『リサとガスパールとうきょうへいく』の刊行記念でのイベント開催だというじゃありませんか。遂に!リサとガスパールが!東京に!!

というわけで早速、リサとガスパール好きの娘3歳と新宿高島屋に行ってきました。約120点におよぶ原画展示ゾーンがかなりの充実度で、間近で見る油絵は本当に美しかったです。過去の作品はもちろん、新作『リサとガスパールとうきょうへいく』の原画も展示されており“うさぎでもないいぬでもないパリの住人”であるリサとガスパールが渋谷の人混みの中に紛れ込んでいたり、東京タワーやスカイツリーを眺めたり、展望台から東京の街を一望するシーンが描かれた作品たちに釘付けになりました。何というか、「ファンタジーの壁を突き破る」という表現を前回しましたけれど、そんなもんじゃなく、慣れ親しんだ東京の街の中にリサとガスパールが紛れ込んでいる姿に思わず「こんなことってあるんだ……!」という不思議な感動を覚えました(ないんだけどね)。ちなみに私、絵本『リサとガスパールとうきょうへいく』が刊行されると知るやいなや、Amazonで予約購入ボタンをポチりしました。その瞬間、「もしかしたらイベントで先行販売あるんじゃ……」という予感もよぎったのですが、やっぱりイベント会場での先行販売ありました。早く読みたい気持ちをグッとこらえて新刊の購入はせず、しかし大量に販売されていたグッズ(リサとガスパールが東京観光しているポストカードはマストです、あとは綺麗にイラストがプリントされたマシュマロとか)の誘惑には勝つことが出来ず帰宅いたしました。

東京での開催は本日までですが、4月26日からは大阪高島屋ではじまるようです。なお娘の反応ですが、普通に絵本を見るように原画を楽しんでいましたが、やはり「原画って綺麗〜!」とか思うまでには至らないようで(当たり前か)。最後にヴィジョンで『リサとガスパール』のアニメが放映されているエリアに入り浸っていました(それは家でもできる!)。子供連れの方ももちろん多いのでゴールデンウィークにでもお出かけください。早くAmazonから新刊届かないかな……!

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はじめてのならいごと問題。

高校生の時、私は結婚も出産もしないと思っていました。それなのに何故か「もし自分の子供を育てるなら何を習わせたいか」ということだけはぼんやりと考えていました。始めるのなら早い方がいいと決め込んでいたのは、2歳とか3歳とかの時期に何かをスタートさせればきっとプロの音楽家や芸術家やアスリートといった「何者かになれる」という幻想があったからなのかも。私は音楽ライターとして音大生の取材をすることも多いのですが、そういう子たちはやっぱり2〜3歳の早い段階からピアノのレッスンを受けていることが多くて。まあ、その一方で、小学生時代からピアノを習いはじめたり遅めのスタートでも才能があって練習に打ち込んだ子はすぐにコンクールで賞を獲ったりもするんですけどね。何より私だって幼稚園の頃から音楽教室に通わせてもらって割と早い段階からピアノを習い始めたというのに結局それによって「何者かになれた」わけじゃない。でも、やっぱりピアノでしょ、姿勢が良くなりそうだから女の子だったらバレエもいいし、小さい子の道着姿ってかっこいいから空手もいいし、体力つけるならプールかな……とか、ああ、こう書いていて気付くんだけど自分自身のコンプレックスを子供で挽回!みたいな、何かそういう人生のリベンジみたいなところもあるのでしょうか。親が考える子供の習い事って。

というわけで、いよいよ3歳になった娘に何を習わせるのか考えていた矢先に、リトミック教室の取材のお仕事をさせていただきました。そこは日本におけるリトミック研究の総本山みたいなところで、3歳児クラスのレッスンを実際に見学させて頂き、運営スタッフの方にリトミックとは何かというお話をお伺いしてきたのですが。リトミックとは、ものすごく簡単に言うと「リズム」「ソルフェージュ」「即興演奏」の力を鍛えるのもので、子供たちはピアノの音に合わせて動いたり歌ったりしながら、音感や表現力や即時反応力を身につけていく。日本でも歴史は古く、黒柳徹子さんの著書『窓際のトットちゃん』に出てきたトモエ学園の小林先生もその指導にあたっていたそうです。ピアノの音をしっかり聴いて、生き生きとした表情でのびのびと体を動かしている子供たちの様子に、取材が終わる頃には私自身すっかり魅了されてしまいまして。春からの生徒募集中ということですぐさま体験レッスンを受け、娘も予想通りとても楽しそうだったので、たちまち入会しました。幼少期のピアノのレッスンってうっかり厳しい先生にあたってしまうと先生怖い=ピアノ嫌い、というトラウマになるケースもありがちだけれど、まずはリトミックで楽しくピアノの音と親しみながら色んな感覚を身につけるのもいいかなと思っています。ちなみにリトミックは1歳〜5歳くらいの間にレッスンを受けて感覚を鍛えることが最も効果的だそうで、小学校にあがってからピアノを習い始めても、2〜3歳から習っていた子を半年で追い抜くとかいう噂も(マジか!)。リトミックをはじめたら案の定「大きくなったらピアノ弾きたい!」と言い始めた娘。ピアノを習うには、うちはマンションだけどピアノ買うのか問題。買うとしたらアップライトですか電子ピアノですか問題など、色々ありますので、まずはリトミックのレッスンに通いつつ考えたいと思います。

出オチ感最高、絵本『わにわにのおおけが』シリーズ。

娘3歳が初めて絵本を指差して文字を読むようなそぶりを見せたのが『わにわにのおおけが』。特に「お」という文字が好きみたいで「お・お・け・が!」と楽しそう。小風さちさんが物語を作り、山口マオさんが木版画で絵を担当されているこの絵本は『わにわにのごちそう』や『わにわにのおでかけ』など、わにわにシリーズとして親しまれているようです。

何と言っても、わにわにのゴツゴツとした硬い皮膚と黄色い瞳が、とってもワイルドなのですが、描かれている背景が完全に日本の民家。『わにわにのおおけが』でも木造の一軒家を思わせる、廊下を「ずり づづ ずり づづ」と歩いてくるシーンから始まります。もうそれだけで、どこからツッコミをいれたらいいのかわからない出オチ感満載。ちなみに『わにわにのごちそう』ではおなかをすかせたわにわにがキッチンにグイッと顔を覗かせながらの登場。『わにわにのおでかけ』では畳の上に敷いた花模様の布団に横たわるわにわにの姿を大胆に描きながら「よるです。」の一言で始まります。わにわにシリーズは毎回、この最初の1ページでの掴みの強引さとワクワクがたまりません。

山口マオさんによる木版画の日本情緒溢れる味わい深さが、わにわにのオッサンっぽい日常によく合っていて、特に『わにわにのおでかけ』における夏祭りの賑やかな風景や花火が上がった後の少しさびしい帰り道の様子は大人も染み入るものがあります。

わにわにがオッサンっぽいと書きましたが、ちょっぴり小心者なところも子供たちには親しみやすさとなって響いているようで。『わにわにのおおけが』では工作中に指をケガしてしまったわにわにが包帯をぐるぐる巻いて、巻きすぎてどんどん大きくなる様がユーモラスに描かれています。ケガをして血が出てしまうシーンは子供心になかなか衝撃もあるようで、娘はそのページの前には手で顔を覆い、指の隙間から見ています(笑)。山口マオさんが『わにわにのおおけが』についてインタビューに応えている記事を読んだのですが、このエピソードはご自身が「大型のカッターで人差し指と親指のじん帯断裂という大怪我をして、自ら救急病院に駆け込み、緊急手術をした事件が下地になっています」とのこと。それを知った小風さんがわにわにのお話にしちゃったというわけ。工作中にケガをしないように気をつけようね、とかではなく、まさに作家の身を削るような出来事から生まれたものだったとは!大人だったらシュールだな、とか、何でこんなところにわにが?とか思うけれど、子供の純粋な感性に強烈に訴えかける世界観というのがこの、わにわにシリーズにはあるんだなと感じます。『わにわにとあかわに』『わにわにのおふろ』も読んでみたいです。

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幼稚園という世界の入り口に立っている。

本当に玄関で挨拶するだけの家庭訪問が無事に終わり、とりあえず制服に名前を書いて着せて幼稚園の入園式。8時半に登園させてもお迎えは11時半という午前保育が続く中、原稿を書いたり、保護者会なるものに初参加したりして慌ただしく日々が過ぎていく。桜も、もうすぐ満開かな〜?と思ってたら、もう散ってる!っていう。どんなに寝不足だろうと疲れていようと、こんな日のことも10日もすれば忘れちゃうんだろうな、なんて考えるのはネガティヴだからやめよう(笑)。

入園式でそこそこ分厚いファイルを全員に渡され、中には年間スケジュールや提出書類や絵本の定期購読の案内などがびっしり詰まっていた。ひとつひとつ目を通すだけでもなかなか時間を取られるけれど、制服で登園する日と体操着で登園する日が細かく別れていたり、ソックスも白と紺で履く日が決まっていたり、色んな書類ごとに締め切りが違っていたりするので、注意深く1日1日をクリアしていかないといけない。そのファイルの中にあった情報の中で一番ショックを受けたのが年間スケジュールと、預かり保育の実態。もう既に来年3月までのカレンダーが渡されているわけだけど、行事の代休や記念日のお休み、園の研修による休園、そのまた代休など、祝日でもない平日にバンバン休みが制定されている。これは保育園ではあり得なかったことだ。保育園と幼稚園の違い。それは、厚生労働省文部科学省という管轄の違いや保育時間をどう過ごすかの内容の違いもあるけど、一番大きいのは、保育園は仕事を持っている親の都合が主体だったとしたならば、幼稚園は幼稚園の都合で物事が進んでいくこと。(もちろんそれぞれの保育園・幼稚園でそれぞれなんだろうしある程度は覚悟してたけど!)私はこの違いにいよいよ直面し、幼稚園という世界の入り口で立ち尽くしています。だって入園前は「夏休みもうちは預かり保育を朝から夕方までやってますから!」って言ってたのに、カレンダーを見てみると朝から夕方まで預かってくれるのは平日22日のうち、たったの7日間だけだった。あとは午前保育とか休園。これ、どうしようね。私が全く仕事をしなくていいなら良いけどそうもいかないので、どこかで時間の帳尻を合わせるしかなさそう。3時間だけ誰にも邪魔されずに仕事ができる酸素カプセルとか欲しい。

あと、保育園ではこれまで毎日、連絡帳に「家での様子」と体温を書いていましたが、幼稚園ではこれがない。連絡帳はあるけど登園したら毎日カレンダーにシールを貼るだけの簡単なものになった。保育園時代は夜ご飯と朝ご飯に何を食べたかも記入してきたので、一応メニューなども先生に見られるという意識で気にしてきたんですけど。これがないんですね。そういうところも本当に、これは今まで以上に親の責任というか、子供の毎日の変化をしっかりと見てあげないとなと心が小さく震えます。

でも子供を保育園ではなく幼稚園に入れること、この3年間を大事に子供と向き合おうっていうのは自分で決めたこと。何が起こるかまだまだ未知の世界だけど、足を踏み出してみようと思います。がんばってるのは子供だもん。あと、新しい環境にスムーズに子供が入って行けるようにと昨年度1年間かけてプレ(幼稚園で未就園児が月1回集まって遊んだりする教室)に通わせましたが、やっぱりいざ入園してみるとそれとこれとは訳が違うようで、朝は「幼稚園行きたくなーい!」を発症しております。まあすぐに慣れると思うんだけど。

お花見は好きだけど地べたに座るのが嫌。

3月の終わり頃はまだ冬のように寒い日もあって、お花見のことなど考えられないのだけれど。それでもやっぱり4月に入るとそれなりに温かくなって、やっぱりきっちり桜が咲く。毎年わかってはいるけれどイマイチついていけないことのひとつだ。

「あ、桜が咲いてる!」と思った時の嬉しさこそがお花見の醍醐味なのかなと思う。その時に「ほんとだ咲いてるね!」と分かち合える人がいて欲しいから、日本人はお花見をわざわざ計画するのだろう。桜の花が綺麗かどうかは実はあんまり関係ない。綺麗さで言えば、もっと綺麗な花はいくらでもある。「ほんとだ咲いてる!」この確認こそが大事なのだ。

お花見というのは普段は仕事だなんだで忙しい大人たちが友人たちと集まるとっておきの口実、恒例行事としても大いに機能している。そこは私もとても大事だと思うのだけれど、やっぱりちょっと苦手かもと思う部分が、ビニールシートを敷いて床に座ることなんですねえ。だって地べたに座るのってまだこの季節は寒いし、ずっと座ってるとお尻痛いし、スカートでもパンツでも何だか気になるし、飲み物がこぼれたり食べ物が取りづらかったりするし。お花見でなくても子供と公園でお弁当を食べる時なんかはそうするけれど、普段からそういう機会も増えたこともあって、今年はカフェでお花見をすることにした。何年か前に飯田橋駅近くのCANAL CAFEで夜にお花見をしたことを思い出し、近くに住む友人を誘って子連れお花見ランチです。

飯田橋駅から1分というロケーションも抜群に良いけれど、もともとボート場だったところをイタリアンレストランにしたという外観もお洒落なCANAL CAFEはお堀沿いのウッドデッキで神田川を眺めながら食事ができる。その上、この季節はデッキにたくさんの桜がグイグイと枝を伸ばして咲き誇る。ビニールシートいらず、お弁当いらずのカフェお花見って本当にありがたい。このお店、ランチは予約できないということなので開店の11時半に行ってみたところ、お店の入り口から川沿いに既に大行列が。とても気持ち良く晴れていてあたたかい日だし、桜も見頃だし、みんな考えることは同じだな〜と思いながら、やっとの思いで最後尾へ。「これ、200人位はいるんじゃないの?」「並んでもお店に入れるの夕方とかじゃないの!?」と不安に思うほどの大賑わい。けれどお店のオープンと同時にその列は少しずつ前に進み始めたので、試しに並んでみることにしました。「ここで満席です」なんて途中で言われたりしたら諦めてどこか別のお店を探したりするんだろうけど、列はコンスタントに進み続けていたし、ウッドデッキのテーブルにはまだまだ空席が見えたし、桜を見ながら友達と話しながらだったので、長い列に並んでいることがあまり気にならなかったな。しかしようやく席に着いた時には、なんと13時。1時間半も並んでたなんて!そんな感覚なかった!この現象、何かに似てるなと思ったらディズニーランドのアトラクションと同じですね。あんまり苦じゃなく、1時間とか何故か並べちゃうんだよな。絶対楽しいことが待ってるってわかってるからなのかな。

美味しいグリーンカレーやパスタなどを食べながらのカフェお花見、とても良い時間でした。入り口で食事をオーダーするのに時間がかかることが行列になっちゃう要因のようで、並んでいればウッドデッキも広いし中はそんなに混雑してないので行かれる方は怯まずに並んでみてください(笑)。

ちなみに30分600円でボートも乗れるんだって!

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ファンタジーの壁を突き破る、絵本『リサとガスパールにほんへいく』。

娘3歳がNetflixで好んで観ているアニメは『ろばのトコちゃん』、『うっかりペネロペ』、『ぼくチロ!』、『ふうせんいぬのティニー』など色々とあるのですが、中でもお気に入りは『おさるのジョージ』と『リサとガスパール』。この2作は図書館で絵本も借りてきて読んでいるほどです。アニメでは『おさるのジョージ』に出てくる動物たちの鳴き声がファニーだったり、『リサとガスパール』のまるでサンバのようにド派手な主題歌が聴けたりするのですが、絵本にはまた違った良さがそれぞれにあります。特に『リサとガスパール』は油絵のようなタッチで描かれているイラストが味わい深く、また、彼らはパリジェンヌなので遊んでいる街の雰囲気も何だかお洒落です。さすがアニエスベーとコラボするだけあります。

先日『リサとガスパールにほんへいく』という本を見つけたので読んでみたのですが、これが傑作でした。ある日、リサとガスパールがパパとママと一緒に日本にやってくることになったのですが、そこでおそらく京都を観光していると思われるシーンで日本人の「フクシマさん」という方が彼らを案内してくれます。メガネをかけていて身なりもちゃんとした礼儀正しい男性です。しかし「フクシマさん」はリサとガスパールによって大変な事態に巻き込まれてしまうのです。このまさかの出来事がまず最高に(シャレにならなくて!)面白いのですが、それでもリサとガスパールにとっても優しい「フクシマさん」の対応に心打たれます。日本人の誇りです(笑)。

絵本『リサとガスパールにほんへいく』の可笑しみは、彼らが「かわったにおいがするおべんとう」と日本食をおそるおそる食べたりするシーンもさることながら、『リサとガスパール』の世界に「フクシマさん」が加わることで(日本人である私たちにとって)急にリアリティが増すところではないでしょうか。彼らがセーヌ川のほとりで絵を描いているおじさんの邪魔をするような場面があっても、それは全然ファンタジーの範疇だったのに、お寺の中で「フクシマさん」が無理矢理スリッパをはかされたリサとガスパールの写真を撮ってあげている場面は何ともシュールにファンタジーの壁を突き破ってしまいます。そんなところも面白くて、最初の2〜3回は娘に読み聞かせてあげる時に笑いがおさえきれませんでした。

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死ぬほどずっと玄関のことばかり考えていたよ。

さて。4月に入り、娘が幼稚園の入園式を迎えるまでのわずかな春休みがスタートしたわけですが。なんと入園前にこれからお世話になる担任の先生による家庭訪問があるというではないですか。これまでの保育園生活では一度も先生が家に来るなんて事態はなかったので、幼稚園という新たな世界の入り口で先制パンチを食らうような衝撃が走ります。

しかもその家庭訪問というのは3日間にわたり午前と午後にわけて約25名ぶんの家を訪れるハードな行程のため、ひとりにつき「玄関先でご挨拶させていただきます」程度のものらしく、中に入ってお茶でもどうぞ的なものではない様子。「そのくらいならリビング片付けなくても大丈夫だし楽勝」と普通の家庭だったら思うはずですが、ウチはあろうことか、玄関先というのが今、一番厄介な場所でして。飼っているチワワのニーナさん(メス)が、私が娘を生んでからというもの、「私もかまって」アピールが激しくなってしまい、これ見よがしにトイレじゃない場所にウ●チをするようになったんですね。それで最近は「散歩連れて行け」の抗議も兼ねてる感じで玄関でウ●チをするようになり、仕方ないからトイレシートを玄関に敷いているんです。しかも宅急便のおじさんが玄関先に来たら「遊んで遊んで〜!」と走って飛び出しながらウ●チを蹴散らすという大惨事になることもしばしば。娘がこれから幼稚園でお世話になる担任の先生を、こんな玄関で家庭訪問していただくわけにいかない!というわけで気合いを入れて我が家の玄関を一大改革することにしました。そもそも玄関って、風水的にも良い運気を呼び込むための神聖な場所とか言いますしね。

というわけで、まずは玄関先にニーナさんの侵入をガードするための突っ張り式ゲートを今更ながら購入。これを廊下に取り付けてトイレは別の場所に移動することに。お洒落な壁紙もついでに購入し、明るい雰囲気にしたいところ。更にガタガタして使いづらくなっていたドアストッパーも新調。この際、シューズボックスの中身も綺麗にしてやろうと、1時間かけて棚に入っていた家族全員ぶんの全ての靴を外に出しました。ここ数年、色んな整理収納本を読み漁ってきましたが、大抵の本に「とりあえずタンスや棚に入ってるものを全部出せ!1ヶ所に集めろ!話はそれからだ!」的な指南がなされていますよね。キッチンやクローゼットでそれをやるのは超絶めんどくさいですが、ウチのシューズボックスはそんなに大きなものではないのでやってみることにしました。すると、靴の数はそんなに多いわけではありませんでしたが、とにかく「あんたなんでそこに居るの?」と問いたくなるものが出てくる出てくる……。自宅マンションにまつわる大事な書類、旦那が昔もらってきたのであろう記念品や写真、蚊取り線香などなど、全部別の場所に移動。そして玄関先で使うことの多い、ハサミやガムテープ、日焼け止めやエコバッグなどを置くスペースなどを作りました!何が入ってるかわかるようにテプラでラベリングもしました!素敵な奥さんぽい!

シューズボックス横に貼ろうと思っている壁紙が届いたら、そこに無印良品の棚を取り付けて花なんか飾ろうじゃないですか。そしてゲートでチワワをがっちり阻止して、ドアマットも敷いて(今まで全てのマット類をことごとく犬がトイレと認識するので敷いてなかったんです)、綺麗さっぱり完璧な玄関で家庭訪問のその日を迎えたいと思います。ここ数日、死ぬほどずっと玄関のことばかり考えていたよ。このタイトル何かに似てると思ったらクリープハイプのあれですね。

 

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