愛されジョーズ

music writer 上野三樹

久しぶりすぎるブログ(生きている 音がする)。

前回の記事、去年の5月でした。読み返してみると、緊急事態宣言で変わった日常の様子にしみじみしていたり、自粛疲れなんて言葉があったり、こんなことはすぐに終わるだろうと捉えて前向きに生きていこうとする気持ちが感じ取れました。自分が書いた文章だけど、何だか新鮮だったというか、そうか、これがまだまだ続いて、第2波、第3波と続いて、年が明けて2021年にまた緊急事態宣言下の東京に生きているなんて思いもしなかったんだよな、と。

まあでも本当に、悲観的とまではいかないにしても、うっすらとした不安がずーっと続いている感覚がある。そんな中でも、個人的には、この(ブログを書いてなかった)間は仕事をしたり、大学の通信部で心理学の勉強をしていたり、韓国ドラマにハマったり、最近はストレッチやピラティスを始めたり、ゆるくグルテンフリーな食生活で健康に気を使ってみたりして日々を過ごしていました。

特に大学の勉強は、コロナに関係なく通信だから全てメディア授業(録画されているもの)なんだけど、現役の時に短大に数ヶ月しか通ってなかった私にとっては40代になって真面目に受ける授業は本当に楽しくて。専攻の心理学はまだ1年だから基礎的なものだけど、他に仏教とか社会学とかジェンダーとか色んな科目を学ぶたびに「私よくこんなことも知らずに生きてきたなー」と思うことがあったり「これは40代の今だからこそわかるな」と思うことがあったり。高校までの授業って割とカリキュラムが決まっててそれを満遍なくやっていく感じだと思うけど、大学の授業は教授の興味がある部分をピンポイントに掘っていたり、キャラ全開で偏った進め方をする人が多くて(私の大学が特にそうなのかな…)、そういうところも新鮮で。こういう世界を私は知らなかったなー、と実りの多い時間です。

とはいえ、春に休校で娘が小学校に通えなかったり、そもそも大学での勉強の仕方がわからなくて手間取ったりしていて(レポートの書き方とか!)、そうしているうちに秋になり、単位を全然取れていなくて焦ったんだけど、年末にかけて巻き返して、そこそこ単位を取って1年目を終えようとしているところです。この調子で少しずつ勉強を積み重ねて行きたいなぁと思ってます。

去年はコロナ禍で音楽業界もかなりの打撃を受けましたが、そんな中でも年末の松任谷由実さんをはじめ、あいみょんさん、坂本真綾さん、JUNNAさん、藤原さくらさん、吉澤嘉代子さん、竹内アンナさん、ちゃんみなさん、Awichさん、miletさんといった女性アーティストや、スキマスイッチUNISON SQUARE GARDENやリュックと添い寝ごはん、OmoinotakeやKALMAといったバンド系までたくさんのアーティストに取材させていただきました。コロナ禍でライブができなかったりする日々の中で、しばらくは曲が書けなかったと言っていた方も多かったです。でも今年に入ってからは特に、そんな今だからこそ生まれた音楽がたくさん届けられている気がしていて、心強く感じます。

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*Zoom取材もまだまだ続きそう*

やっぱりポップ・ミュージックは時代を反映するものだし、着たり食べたり住んだりするものではないけれど、生きていく力をくれる大切なものなのです。それだけは間違いないんだと信じられる人に、彼らの音楽がちゃんと届きますように。また近いうちにブログを書きます。

〈生きている 音がする〉ーーBase Ball Bearの新曲「ドライブ」

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